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ビジネスのための雑学知ったかぶり
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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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女性は男性の90%?
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ゴルフをする人にとって「飛ばす」ことへの憧れは強いものがあります。ゴルフではボールをより遠くに飛ばす、つまりホールにより近付けることができれば、有利になるからです。そして、飛距離では男女の差があることもよく知られていることです。

アメリカの女子プロでドライバー(クラブの中でもっとも遠くに飛ばせる)の飛距離が一番なのはブリタニー・ロンシコムの平均280ヤードですが、これは米男子プロで一番の飛ばし屋、ババ・ワトソンの平均314ヤードの89%にあたります。

この割合は他の選手でも同様で、ドライバー飛距離が50番目付近の選手は女子プロで大体260ヤードなのに対し男子プロでは290ヤードくらい。比率はやはり約90%です。

女子の飛距離が男子の90%程度だということを反映して、競技を行うコースの長さも女子は男子の90%程度に設定されています。例えば男子四大メージャートーナメントの一つのマスターズはジョージア州オーガスタの7,435ヤードのコースで行われましたが、女子プロのメジャートーナメント、クラフトナビスコチャンピオンシップの行われたカリフォルニア州ランチョ・ミラージュは6,738ヤードでした。比率は90.6%です。

ここまではゴルフの飛距離の話ですが、他の競技ではどうでしょうか。下の表は陸上、水泳の主要競技の世界記録の男女比較です。90%という比率は陸上、水泳でほぼ共通していることが判るでしょう(タイムは逆数で比較しています)。これは短距離でも長距離でもあまり違いはありません。
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ただ、陸上では跳躍競技、水泳ではバタフライが女子が男子の84%程度になっています。どちらも強い筋力を特に必要とする競技です。このような競技では男女の差は広がるようです。

体格の差はどうでしょうか。日本人の男性の平均身長は約171センチ、女性は159センチです。比率では93%です。この比率は民族によってそれほど大きな差はありません。男性の平均身長が182センチに達するオランダの女性の平均身長は167センチで92%となっています。男性は女性より筋量が多いので、女性は身長よりも記録が多少低くなっていると考えられます。

男女の記録の比率が90%程度というのは、ほとんど法則と呼んでも良いほどですが、これらは鍛えぬいた選手同士の比較です。一般の男女比はこれより大きいようです。

ゴルフに話を戻すと、ゴルフ場は競技者のレベルによりコースの長さを変えています。旗の立っているホールの場所は変えられないので、最初に打つティーグラウンドの場所を変えるのですが、女性用は赤ティー、一般男子は白ティー、上級者は青ティーさらに選手用の黒ティーなどのように、ティーグラウンドの場所に色を付けて区別することが普通です。

プロの試合も行われる戸塚カントリークラブの例を取ると、レギュラーティー(一般男性向け)の6,373ヤードに対し、フロント(女性用)は5,595ヤード、約88%ですが、普通の女性は男性の88%は飛びません。個人差はあるとしても80%あるいはそれ以下というところでしょう。

女性が男性の80%しか飛ばなければ、フロントティーの5,595ヤードは男性なら6,993ヤードに匹敵します。戸塚カントリーには上級者、選手用として6,749ヤードのバックティーが設定されているのですが、それよりさらに長いコースでなければ男女の差は埋められないことになります。

正確な比較は難しいのですが、選手ではない人同士を比べれば、足の速さなど女性は男性の80%程度というのが普通だと思います。極限まで鍛えれば女性は男性の90%程度の肉体的能力を持っているが、文化的な抑圧、つまり女性の動きにくい服装、強さより優しさを求める社会の要請、などが肉体的能力を押さえつけているのではないかと思われます。

しかし、女性の潜在的な肉体的能力が90%あるのに、文化的抑圧で80%しか発揮できないのなら、男性に文化的抑圧を加えれば、一般には女性並み、あるいはそれ以下の力しか発揮できなくなることも考えられます。そんな文化を持つ社会が未来に来ないとも限りません。

*** 西暦4,000年の新聞の文化面記事 ****

考古学会で、西暦20-21世紀の後期古代時代のスポーツ記録を分析した興味深い結果が先日発表された。それによると、当時の競技では男子が女子より優れた記録を出していたとされている。しかも、その差は大きく、当時の女性選手は男性選手の90%程度の記録しか出せなかったらしい。一部の男性の記録は現代の女性選手の記録さえ凌駕するものがあると言う。

この驚くべき結果の理由の考察も発表されている。それによれば、当時の女性は妊娠、出産という体力的に非常に負担のかかる作業を、体を直接使うことで行っていたことが原因だということだ。想像しにくいことだが、当時人間は受胎を男女の直接的な性行為で行い、受胎した受精卵を女性の胎内で育て出産を行っていた。

このようなことは今では野生動物でさえ行われていない。かつては野生動物は受胎および出産は自然な行為に任せるべきだという「自然派」と種の保護の観点から全て人工的に管理された状態でおこなうげきという「保護派」の対立があったが、絶滅危惧種の増加とともに、一部を除きほとんどの哺乳類では人工授精が主流となった。

人類が出産まで女性に行わせていたというのは、現代人には驚くべき話だが、2千年前はこれが普通であった。これでは女性が男性の90%の力しか発揮できないのは無理からぬことかもしれない。

しかし、研究結果では男女の差は出産という行為自身の負担というより、「女は出産があるのに男のように活動してはいけない」という文化的抑圧があり、それが記録が伸びなかった最大の要因であるとされている。

それなら、現代の男性が女性の90%程度の記録しか残せないのも文化的抑圧の結果かもしれない。平均寿命が女性より短い男性は「弱くて大切に育てなくてはいけない」という強い社会的規範に縛られているからだ。

このような文化的呪縛を解き放てば、男性の記録は女性並み、あるいはそれ以上になることも十分期待できるかもしれない。頑張れ男!
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夜の独り言
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私はテレビをよく観ます。もっとも観るとは言っても、バラエティーやクイズ番組などはまず観ません。観るのはニュース、スポーツもありますが、大部分はドラマです。昔はそれほどでもなかったのですが、録画機能の進歩とハイビジョンの画質の向上で、ビデオを借りたり、映画館に行く代わりに録画したテレビ番組で済ませるようになったのです。

録画番組は観る時間を自由に選べるし、煩わしいCMは飛ばすこともできます。読書も良いのですが、夜寝る前に一杯やりながら観残した番組を観るのは悪くありません。それに近頃は年のせいか、やたら早く目を覚ますこともあり、そんな時にも録画で貯め込んだ番組は便利です。

と、ここまでは前置きで、今回お話ししたいのはテレビドラマに多いサスペンス物、警察物の中で扱われることの多い殺人事件です。物騒な話ですがテレビ評論の一部と思っていただければと思います。

今のテレビドラマで扱われる事件の描き方は昔とは比べ物にならないくらい、きちんとしています。殺人事件があると鑑識が登場し遺体は解剖されます。被害者の関係者は聞き込みの対象となりアリバイが調べられます。事件現場付近のビデオ映像は集められ解析されます。指紋に加えてDNAという強力な捜査手段が登場してごく僅かな犯人の残留物からも犯人は特定されます。

犯人が車を使えば、方々に備え付けてあるNシステムと呼ばれる車のナンバーの読み取り記憶装置が犯人の車の経路を明らかにします。このような様々な捜査手段はテレビ局や制作会社の中にノウハウとして蓄積されていて、どんなサスペンスドラマも犯罪捜査の点では一定の水準が保たれるようになってきています。

反面、どんなテレビドラマも似たような事件、似たような捜査が行われていくことになりますが、そこにドラマそれぞれの独創性や演出の煮詰め方、役者の演技によって出来不出来の差が出てきます。とは言っても、そこそこに楽しめる番組が多いのはありがたいことです。

ただ、殺人事件を扱ったドラマでいつも納得できないものが残るのは殺人の動機です。多くのドラマは実に簡単に、「ばったりあった男が、高校の頃しつこいイジメをしていた」程度の理由で殺してしまいます。加害者(往々にしてテレビドラマではかなり社会的に地位のある人という設定になっている)は殺人を起こすことで失う物が大きいのに、これはずいぶんと無理がある気がします。

もちろん、テレビドラマは作りものですし、実際の殺人事件が「痴情のもつれ」「サラ金の返済に窮して」程度の理由で起きてしまうことを考えれば、そんなことを問題にするのはおかしいと言われてしまうかもしれません(わざわざ録画してまで観るなよ、と言われそうです)。

そこで、物騒な話ついでに自分が殺人をするとすれば、どのように実行するかを少し考えてみました。当ブログの表題の「ビジネスのための雑学知ったかぶり」とは関係ありません。テレビドラマ愛好家のやや暗い妄想です。

殺人は重罪です。逮捕されれば社会的な全てを失い、長期間の服役を覚悟しなくてはいけません。連続殺人ともなれば死刑の可能性も高くなります。では殺人を犯して逮捕されないようにすることは可能でしょうか。

殺人を犯して逮捕されないための一番の方法は警察が捜査をしないようにすることです。警察は殺人事件があったということが判ると大量の人員と予算を投入しますが、「行方不明になった」くらいでは普通動きません。行方不明になっても、自宅から大量の血痕が発見されるとか、明らかに狙われているという証拠がない限り、行方不明者のリストに加えられるだけです。

つまり、死体をどこかに隠してしまい、かつ大量の血を残したり、殺害現場を目撃されるようなことがなければ、警察は容易に動かないと考えられます。もし死体が永久に発見されなければ、殺人もなかったことになる可能性が大きいのです。

死体を全く隠し通すことができなくても、例えば山奥で数カ月あるいはそれ以上発見されなければ、捜査は難航します。まず、殺人捜査につきものの「x月x日、夜10時頃、どこで何をしていましたか。それを証明することはできますか」というアリバイ捜査が殆ど意味をなさなくなります。

それでも土地勘のある場所に、車で運んでそれをNシステムで記録された、というようなことがあると、追及は厳しいものになりますが、そうでなければ数か月あるいは数年前のアリバイなどは意味がありません。

もっともアリバイの意味がないということは緻密なアリバイ工作で積極的に無実を証明するという手段は使えないことになります。ドラマでは巧妙な偽装アリバイを打ち破っていくのが面白さの一つですが、実際はに警察が疑いをかけたら工作を見破られる確率はかなり高いと考えるべきでしょう。巧妙であればあるほど破られた時の打撃は大きいし、裁判でも不利に働きます・「衝動的に殺してしまいました」という言い訳が通用しにくくなるからです。

死体を完全に隠してしまうことは可能でしょうか。松本清張は死体を蝋で固めておがくずのように細かくして捨ててしまうという方法を考えました。死体を完全に細かく裁断して捨ててしまうのは単純ですが、発見されにくいという意味では有効です。一般ゴミにして出してしまえば、まず死体が発見されることはありません。

この場合死体をどこで切り刻んでしまうかが問題になります。実際の事件では同居人が風呂場で、というケースが多いようですが、大量の水で血を流すことができ、人目にもつかない場所を見つけるのはそれほど難しくはないはずです。時間も道具さえあれば(実際の事件では台所用品を使うことが多いようですが)、それほどかかりません。

死体を燃やしてしまうという方法もあって、実際の事件でもドラム缶に石油を入れて焼いてしまったケースもありました。しかし、燃やすのは目につきやすいですし、一般ゴミとして出してしまう方法と比べれば、後の処理も大変です。

海や川に沈めてしまうのはどうでしょうか。うまく実行できれば死体を消し去ってしまう有力なやり方で、犯罪組織ではよく使われているようです。しかし、死体は腐敗が進むと内部で大量のガスを発生するため、相当重い(死体の重さと同じくらい)の重りをつける必要があります。

それだけの重量物をある程度岸から離れた場所に捨てるとなると単独犯では難しくなります。運んでいる最中に目撃される危険もあるでしょう。テレビドラマは別ですが、このような手段を使えるのは犯罪組織が主になってしまうでしょう。

この他、化学工場で死体を溶かしてしまう、溶鉱炉で燃やしてしまう、犬に食べさせてしまう、などありとあらゆる方法がドラマや探偵小説では考案されています。犬に食べさせるという方法では、被害者が義眼でそれを犬がくわえて来てい事件が発覚しました(小説の中の話です)。

様々な方法があるとしても、大体は極めて特殊で使用できる人は限定されます。それは犯人の特定のされやすさにもなります。もっとも、、死体を完全に消滅させることができれば、処分の方法が使える使えないかはあまり問題にはならないでしょう。

ということで、殺人者が被害者を呼び出し、人気のないところで殺害(練炭による一酸化炭素中毒では血も出ません)し、さらにそれを山奥の貸別荘で完全にばらばらにしてゴミにして捨ててしまう、という方法を取られると捜査も行われず、逮捕される可能性もずい分と小さなものになると思われます。

こう考えるのは私だけではないでしょう。世の中にはこのようにして殺害し遺体を消し去ってしまう犯罪は沢山あるのかもしれません。事件が発覚しなければ、それがどれほどあるか見当もつかないのです。

もっとも、このようなことを慎重に準備万端で行うとなると、多くのテレビドラマにあるように、簡単に人を殺すということもあまりないでしょう。職業的殺し屋でもなければ、人を殺すのは大変な精神的抵抗を克服しないと難しいはずです。となれば「つまらないことで衝動的に」殺すというのが殺人の動機としては一番多いのかもしれません。世の中が完全犯罪の殺人だらけではないとすれば、それは結構なことではあります。