ビジネスのための雑学知ったかぶり
ビジネスでも雑学は重要! 知っていると少しは役に立ったり、薀蓄を自慢できる話題をご紹介
プロフィール

RealWave

Author:RealWave
Twitterアカウントはrealwavebabaです。

馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

ご連絡はrealwaveconsulting@yahoo.co.jpまで

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

お客様カウンター

Since 2009/10/21

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ナルシストだった小泉首相
小泉首相は異例な高支持率のまま退任しましたが、評価は別として独特のリーダーシップを持っていたことを否定する人は少ないでしょう。マイケル・マコービーという人はナルシストCEOという概念を「なぜイヤなやつほど出世するのか」で述べているのですが、小泉首相にちょっとあてはめて考えて見ましょう。

マコビーはフロイトやフロムの確立した精神分析をベースに人間を四種類の類型に分けています。

1.強迫型人格
几帳面で綿密。ルールと規範を重視する。
仕事上の良い面:着実、堅実
仕事上の悪い面:頑固、細かいことに拘りすぎる

2.エロチック人格
愛情に基づく対人関係を重視する。
仕事上の良い面:他人へのケア、チームワークの構築
仕事上の悪い面:他人への依存、情に流されやすい

3.マーケティング人格
状況、周囲の意見、評価を重視する。
仕事上の良い面:順応性が高い、継続的な自己開発
仕事上の悪い面:信念がない、自己顕示欲が強い

4.ナルシスト人格
自分の考え、信念を重視する。
仕事上の良い面:既存の考えや周囲に影響されず革新的なことを行う
仕事上の悪い面:独善的で暴走しやすい、他者への配慮が足りない


ナルシスト人格以外の三種類の人格類型はいつも「正しいことをしたい」と考えています。強迫型人格ではルールに従うこと、エロチック人格では大切な人の愛情を維持すること、マーケティング人格では周囲が適切であると認めることが「正しいこと」です。しかし、ナルシスト人格では正しいことをしたい、しなければならないとは考えません。ナルシスト人格の人にとって基準はあくまでも自分であって、自分以外の何かではないのです。

上記の説に当てはめると小泉首相は疑いもなく、強烈なナルシスト人格を持っていると考えられます。「何と言われようと」「殺されても」郵政民営化を実現したいと思って行動しました。まさに、「既存の考えや周囲に影響されず革新的なことを行」ったわけですが、当然「独善的で暴走しやすい、他者への配慮が足りない」という欠点はあります。

小泉首相がナルシスト人格以外で多少持っていたのはマーケティング人格でしょう。選挙民を説得する演説、刺客候補を繰り出すタイミング、「周囲の意見、評価を重視する」マーケティング人格がスパイスとしてきいているようです。反面全くないのは、エロチック人格です。「他人へのケア、チームワークの構築」など眼中になく、当然「他人への存、情に流されやすい」こともありません。田中外相を罷免したとき街頭インタビューで茶髪の女子高生が「冷たい系」と言っていたのが印象的だったのですが、茶髪の女子高生が何も考えていないなどとバカにしては
いけません。実に大衆は上をよく見ているのです。

小泉首相はエロチック人格だけでなく、強迫型人格も殆どないようです。強迫型人格は規範を重んじるのですが「終戦記念日に靖国神社参拝をする」という公約は結局守りませんでした。漫画家の小林よしのりが著書で、形式を守らない小泉首相の靖国神社参拝を無礼と難じていましたが、いたしかたないでしょう。規範を気にしない人格なのですから。

ナルシスト型CEOはマコビーの説では、真に革新的な企業のCEOに共通の人格です。ビル・ゲーツもジャック・ウェルチも多分本田宗一郎もナルシスト型人格だったのでしょう。ここから言えることは、良い悪いを別にして小泉首相は人格、性格的に本物の改革者であるということです。「もっと大切なこと」はいくらでもあるでしょうし、郵政民営化が改革の本丸というのも説得力を欠きます。しかし、そんなことより人格的に小泉首相は自分の必要と思った改革を実行しようとし続けたのでしょう。「自民党をぶっ壊す」というのはレトリックでも何でも
なく、全くの本音なのだと思います。

マコビーによると、ナルシスト人格のCEOは改革者ではありますが、危険は山ほどあります。また、当人の信じる改革の方向性
が本当に正しいかどうかは別の話です。とは言え、ナルシスト型人格の本質を見誤り、「自民党をぶっ壊す」を単なるレトリック以上とは考えられなかった、反小泉派がどうなったかはご覧の通りです。人間が営むいじょう、企業も、国家も時として個人の人格が大きく方向を決めることがあるのは事実なのです。
スポンサーサイト

テーマ:進化論的組織論 - ジャンル:政治・経済

この記事に対するコメント

なんかどれもあてはまってしまう気がして怖いorz
【2006/09/26 16:50】 URL | ともーん #Mhca3imA [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://realwave.blog70.fc2.com/tb.php/10-101a61e9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。