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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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天下りを考える: もう一言
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大久保利通は日本の官僚制度の基礎を作った

前々回のブログ記事「天下りを考える」は、かなり高級官僚のことを悪く書いています。もちろん高級官僚が悪党の集まりとか犯罪者集団であるわけがありません。一般的には高い地位を持ち、尊敬を集める人たちです。ではなぜ天下りのような一種の公然たる汚職のようなことが行われるようになってしまったのでしょうか。

もともと日本の官僚制度は明治政府の事実上の創始者と言ってもよい、大久保利通の作った有司専制から出発しています。有司専制という言葉自身は板垣退助など明治の民権主義者が、議会によらずに政府官僚が政治を実際上行うことを非難するための言葉です。

しかし、大久保利通は自身が薩摩藩の出身だったにもかかかわらず、藩閥や門閥に支配される政治体制に批判的で、そのために出身にとらわれず優秀な官僚によって政治を行うことを目指しました。封建社会から近代社会への移行で、有司専制は必ずしも悪いものではなかったのです。

大久保利通の作った官僚制度はその後帝国大学法学部、現在の東大法学部が官僚養成機関として創られることにより、非常に有効に機能することになります。特定の出身母体を持たず、政治家のように大衆迎合にも陥らず、継続的に専門家集団として献身的に国家の舵取りを行う。そのために最優秀の人材を公平に選抜する仕組みを確立する。明治時代の富国強兵、戦後の復興などでは、日本の官僚制度は十分にその役目を果たしました。

優秀で、腐敗せず、高い志を持った官僚たちが、なぜ自分たちの職の確保のために国の政策を平気で捻じ曲げるようになってしまったのでしょう。やはり根っこは日本の官僚も「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する」という法則の例外ではなかったいうことでしょう。

官僚が特定の出身母体を持たなくとも、時間がたてば官僚組織自身が自分の利害を考えて行動するようになります。さまざまな規制、組織が国家、国民のためというより、官僚の権力を維持し、天下り先を確保するために作られるようになったのは、官僚組織が自分の繁栄自体を目的とするようになった結果です。規制大国日本が官僚大国であるのは偶然ではありません。

確かに民主主義は危なっかしい制度です。よく「国民に目を向けた政治をして欲しいですね」などとテレビのコメンテイターが言ったりしますが、政治家はいつも国民というより有権者に目を向けています。向き過ぎているくらいです。そして、国民はおうおうにして身勝手で近視眼的です。「税金は払いたくない。福祉は受けたい」などと無茶なことを言ったりします。それどころか、少し煽られると極めて攻撃的になることもあります。「民主的」な意思決定で戦争に突き進むことなど歴史上いくらでもあります。

それでも民主主義は全体としては特定の集団の利益だけを考えて政治を行うということはしません。チャーチルの言う通り「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば」なのです。天下りは明治の有司専制が生んだグロテスクな怪物です。もっと「国民に目を向けた」官僚制度を作る必要があるのでしょう。
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