ビジネスのための雑学知ったかぶり
ビジネスでも雑学は重要! 知っていると少しは役に立ったり、薀蓄を自慢できる話題をご紹介
プロフィール

RealWave

Author:RealWave
Twitterアカウントはrealwavebabaです。

馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

ご連絡はrealwaveconsulting@yahoo.co.jpまで

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

お客様カウンター

Since 2009/10/21

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

逆説的北朝鮮論 (3):南北融和は問題だらけ
20071007224900.jpg


家を出て音信普通だった兄が20年ぶりに戻ってきました。兄思いの弟は、涙を流して兄の帰りを喜び、二人はしっかりと抱き合います。故郷でひとかどの成功を収めている弟は、身一つの兄の面倒を見ることを硬く約束します。

しかし、兄の面倒を見ることは簡単ではありませんでした。兄は家族を連れて戻ってきたのですが、まず住む所がありません。家を建ててなければ生活もできないのです。しかも、長い間放浪していた兄は、これといった手についた職もありません。できそうなのは、稼ぎの悪い単純作業くらいです。

おまけに兄の家族は、ろくな食べ物を食べていなかったらしく、皆痩せこけてなかば栄養失調です。子供は学校にも行かせてもらえなかったようで、満足な学力はありません。

兄思いの弟ですが、妻や子供たちは会ったこともなかった兄とその家族に多額の援助をすることに不満です。その一方で兄は弟が援助をするのは当たり前だと思っているらしく、礼を言うどころか、大威張りで食べ物や住むところを要求します。

間もなく、弟の子供が兄の子供をいじめるようになりました。きっかけは、兄の子供が弟の子供の自転車に勝手に乗ったということです。「お前の従兄弟なんだぞ」としかった弟に子供は言いました。「そんなの関係ないよ。どうしてあんな怠け者の連中のために、僕の新しい自転車をあきらめなきゃいけないんだよ」・・・・・・・
------------------------------------------------------------------------------
去る10月2日、韓国の盧武鉉大統領は、韓国大統領としては初めて徒歩で南北の軍事境界線を徒歩で横断し、北朝鮮の金正日総書記との南北首脳会談に臨みました。首脳同士の会談の結果は共同宣言として示され、南北間の友好関係の推進と韓国からの経済協力が約束されました。

この経済協力の費用を朝鮮日報は50兆ウォン(約6兆3千億円)にのぼると報道しています。この額は日本と韓国のGDPの差を勘案すれば、日本政府が30兆円以上の援助を申し出たことに等しいものです。

北朝鮮と韓国が統合したとすると、そのために必要な費用は北朝鮮のインフラの整備など200-300兆円になると推定されています。ドイツは東ドイツの統合後100兆円近い費用を投じていますが、東西の格差は埋まりきっていません。北朝鮮の状況が東ドイツより一段と劣悪であることを考えれば、これはかなり妥当な推定でしょう。

ドイツの場合は東ドイツが崩壊して、西ドイツが東ドイツを吸収する形で統合が行われました。日本も沖縄や北海道には毎年多額の補助金を出しています。同じ国であれば、ある程度の負担は国民も受け入れますが、南北朝鮮は現時点は一つの国家ではありません。

第二次世界大戦の後、国家が統合された例は、極めて例外的です。ドイツの統合は東ドイツがソ連から見放されて、崩壊したことで実現しました。南ベトナムはアメリカに見捨てられ、北ベトナムに軍事的に制圧されました。香港は平和裏に中国に返還されましたが、中国は香港の200倍の人口があり、しかも一国二制度を認めた上での話です。

現時点では南北朝鮮の統合は北朝鮮が崩壊する以外に現実的なシナリオとしては考えられません。しかし、北朝鮮は容易に崩壊しないでしょう。北朝鮮が経済的に困窮しているのは間違いないでしょうが、飢えが蔓延することで、強力な独裁国家が崩壊した例はほとんどありません。

むしろ、北朝鮮の崩壊は中国、韓国、アメリカにとっては大変不都合な事態で、援助をしても完全に崩壊することは防ぎたいというのが本音でしょう。そうすると韓国は無数の大砲やミサイルで韓国に狙いを付けている国に莫大な援助を与えることになります。

これは、当初の南北融和で浮かれていた気持ちのままでは、韓国国民にとって受け入れるのが非常に困難なものだと言わざる得ません。貢物のように援助を当然のように受け取る、尊大な態度の独裁者の地位を保全するために、韓国国民は増税や不景気を我慢できるのでしょうか。

それでも、南北の経済交流が進めば、経済特区のようなところで、北朝鮮の安価な労働力を韓国企業が雇用するということは増えるでしょう。しかし、それを越えて北朝鮮国民が韓国に大量に移動することは考えられないでしょう。

東ドイツでさえ、西ドイツに国民が自由に移住できることを認めた瞬間に国家が崩壊しました。北朝鮮が体制の維持を目指すのなら、一定以上の韓国企業の北朝鮮国民の雇用を認めるはずがありません。

将来北朝鮮が崩壊して南北統合が実現されたらどうなるでしょうか。朝鮮は日本よりはるかに、出身地方による勢力争いの強いところで、政党も地方により支持、不支持がはっきりしています。おまけに、朝鮮は身分差別が厳しい文化を持っています。

北朝鮮の国民は韓国と統合されれば、深刻な差別に直面するでしょう。政府、企業の主要なポストは韓国出身者に独占され、能力のないゴクつぶしと軽蔑されるということになるのは確実なように思えます。

南北融和はなかなか進まないでしょう。おそらく韓国国民は次第に問題の難しさを認識し始めているところです。頼みの韓国が金を出し渋りだしたら、北朝鮮がどのような態度に出るかは想像するしかありません。しかし、韓国国民がそれほど心楽しい思いをすることは考えれません。何しろ相手は北朝鮮なのです。

当ブログでの北朝鮮関連記事:

逆説的北朝鮮論(3):南北融和は問題だらけ
逆説的北朝鮮論(2):核兵器は脅威ではない
逆説的北朝鮮論(1):拉致問題は解決できる
チキンゲームはもう終わり? PAC3の配備
チキンゲームは終わらない
対北朝鮮禁輸の効果は?
タカ戦略とハト戦略 チキンゲームを勝ち抜くには (2)
タカ戦略とハト戦略  チキンゲームを勝ち抜くために (1)
チキンゲームと北朝鮮 (3)
チキンゲームと北朝鮮 (2)
チキンゲームと北朝鮮 (1)
スポンサーサイト

この記事に対するコメント
こんにちは。
こんにちは。

娘を膝の上に乗せながらPC覗いてます。
のんびり見させていただきます(* ̄∇ ̄*)
ブログ応援します!
それでは失礼します。
【2009/02/12 15:54】 URL | ☆KEEP BLUE☆ #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://realwave.blog70.fc2.com/tb.php/129-e1bf4d87
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。