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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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何を今さらボイコット -チベット問題と北京オリンピック-
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イギリスのチャールズ皇太子も開会式出席を取りやめるらしい

チベットの独立運動を中国政府が弾圧していることに抗議して、聖火リレーの妨害が行われています。聖火リレーの妨害のような過激な行動は行わないまでも、開会式の参加を見合わせるという形で、ヨーロッパ諸国の政府も暗黙の抗議をしています。ドイツのメルケル首相は早くから不参加を表明していますし、フランスのサルコジ大統領も出席しないようです。

チベットの独立運動への支持は「人権を守ろう」という主張のもとに行われることが多いようですが、日本の中国批判が「人権派弁護士」を攻撃するような右寄りの勢力からのものが主だったのに、一般的にはリベラルな立場からという点で大きな違いがあるようです。もっとも「人権派、人権屋」と書いている週刊誌が「中国は人権を守らない」と言って攻撃するのは、なかなか興味深いものがあります。

もちろん、中国のチベット独立運動の弾圧は人権無視と非難されてしかるべきものですが、それより何より中国のチベット支配の正統性が問題です。1950年中国は軍をチベットに送り、大規模な虐殺行為を行った挙句、ずっとチベットを中国の一自治区として支配を続けています。当然ですが、チベットのもともとの住民にとれば、中国は侵略者以外の何者でもありません。

逆に人権無視ということを非難しだすと、中国は漢民族にだって人権を大して認めていません。一党独裁で政府批判をうかつにすると逮捕されかねないような状況は本質的には変わっていないのです。一般国民は依然として職業選択と居住の自由は大きく制限されています。

中国がそんな国だというのはある程度知識のある人にはわかりきった話です。チベット問題も60年間続いてきたわけで、全く目新しい問題ではありません。中国が人権を重視しないというのが、突然重大な問題になってきたのでしょうか。

チベットの独立運動家や人権擁護を訴える人たちが、北京オリンピックや聖火リレーという耳目を引く機会を利用しようというのは当然でしょう。しかし、ヨーロッパ諸国の首脳達が、今頃になって北京オリンピックの開会式出席を見合わせて、チベット問題に抗議するというのはどういうものなのでしょうか。北京がオリンピック開催都市に決まったのは2001年ですが、そのときもチベット問題も、中国の人権弾圧も今と同じように存在していたのです。

1980年のモスクワオリンピックをアメリカや日本など西側諸国は、ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議してボイコットしました。ボイコットの是非は別にして、ソ連のアフガニスタン振興は、ベトナム戦終了後、デタントとよばれた平和の機運が高まった1970年代の後に起きたもので、当時のカーター米大統領が「一夜にしてソ連への認識を変えた」と言ったように、西側諸国を驚かせたものでした。チベット問題とは性質がずいぶん違います。

中国のチベット支配は不当そのものです。しかし、ロシアのチェチェン問題などと比べても、チベットの独立を認めることは中国には困難でしょう。チベット人の人権を認めることも、中国一般国民の人権軽視を改める、ひいては共産党の一党独裁を止めない限りできそうにはありません。繰り返しますが、こんなことはわかりきった話です。

それをなぜ今さら開会式に出ないとか皆言い出したのでしょうか。いかに人権問題が根底にあるにしても、ついこの間まで北京オリンピック開催を祝っていたことを考えれば、軽薄で首尾一貫しない態度です。中国政府への嫌がらせとしてはなかなかなものですが、こんなことでチベット問題がそれほど良い方向に向かうとも思えません。だいたいオリンピックが終わったらどうするのでしょうか、チベット問題も忘れられてしまうのでしょうか。(続き
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この記事に対するコメント

はじめまして。
世界各国の首脳レベルの行動であるならば合理的・効果的であるべき。
というのは一つの考え方として間違いではないでしょう。
この一連のチベット支援運動によって中国がチベットに対する支配のありかたを変化させるかといえば極めて疑問ですし、その点に関しては同感です。
しかし、どのような運動をするにしても国際的・国家的な意思表明・立場表明というものはタイミングが非常に重要であることも忘れてはなりません。
その意味では、北京五輪が確定事項となり、開催直前という時期に当事者が大規模なデモ運動を起こした、この時期にボイコットを表明するというのはある意味で合理的なのではないかと思います。
中国という存在は日本にとってはもちろんのこと、欧米諸国にとっては経済的にも政治的にも軍事的にも脅威になりつつある国です。
五輪と政治問題を関連させることの妥当性や、中国の行動に与える影響などではなく
近い将来、世界の覇権を握る(おおげさですが)可能性のある国の横暴な支配を、知識の無い人を巻き添えにして世界的な問題提起とし、その政治的発言力を萎縮させようとすることは何ら疑問を抱くほどの行動ではないように思えます。
【2008/04/08 08:23】 URL | ment #s7IGOOmQ [ 編集]


なんで今さら、ではない。
今までが間違っていただけの話。
【2008/04/09 17:40】 URL | mm #n08XGfOg [ 編集]

何よりも面子を気にする国だからこそ…
面子を大事にする国、違う言い方で言うと、面子だけの国な訳、
だから五輪直前になっての面汚しは効く、またそれを嫌がる

面子潰しは直前でなければ効果がないかと思われますね
【2008/04/11 15:03】 URL | オペラオー #.GTNPbic [ 編集]


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