ビジネスのための雑学知ったかぶり
ビジネスでも雑学は重要! 知っていると少しは役に立ったり、薀蓄を自慢できる話題をご紹介
プロフィール

RealWave

Author:RealWave
Twitterアカウントはrealwavebabaです。

馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

ご連絡はrealwaveconsulting@yahoo.co.jpまで

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

お客様カウンター

Since 2009/10/21

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

クジラとチベット問題
ダライ・ラマ
ダライ・ラマ14世

前回の「何を今さらボイコット -チベット問題と北京オリンピック-」でいくつかコメントをいただきました。少し説明不足のところもあるようにも思えるので、補足をしておきたいと思います。

私はチベットの独立運動家たちが聖火リレーの妨害をすることは、「何を今さら」とは思っていません。少なくとも独立運動の当事者のチベット人にとっては、世界から注目をあびる方法で自分たちの主張をアピールするのは、当然と言っても良いでしょう。

多くの日本人は、こんなことでもなければチベット問題のことなど意識の端に上ることなどなかったでしょうし、他の国でもそれほど事情が違うとも思えませんから、政治的アピールとしてはそれなりに有効だったことは間違いありません。アルカイダのようにハイジャックした飛行機をビルに突入させるようなテロ行為と比べれば、極めて穏当な方法と言っても良いかもしれません。しかし、それはチベット独立運動家の話です。

気になるのは欧米の政府高官やリーダーたちの開会式ボイコットの動きです。聖火リレーの妨害と同様にオリンピックを政治的に利用することの是非もありますが、60年も続いてきたチベット問題がなぜ急に国際政治の表舞台にでてきたのでしょうか。

一つには、北京オリンピックという国際的に注目を浴びるイベントを利用して、政治的アピールをしようとしたチベットの独立運動家たちの作戦が功を奏したということはあるでしょう。さらに、政治的アピールの一環としてチベットで起きた抵抗活動へ中国が暴力的な弾圧を加えたということもあるでしょう。しかし、暴力的な弾圧ということだけを取り上げるなら、それは今に始まったことではありません。

チベットを中国が占拠しているやり方は、日本が日中戦争で中国に行ったことと基本的には同じです。相手を独立国としてまったく認めず、国内問題だと言張っているという点ではもっと悪いと言えます。中国が何人くらいチベット人を殺したかはわかりませんが、60年も占領を続けていることを考えると、おそらく人口比では日本が日中戦争で殺した中国人の数より多くても不思議ではありません。

しかし、中国の側から見れば、チベット人の人権を認めるということは、チベットの独立を認めるということとほとんど同義語です。ダライ・ラマ14世は「中国からの独立を求めない」と言っていますが、ダライ・ラマのような宗教的な絶対権威を許してしまうと、共産党という絶対的な権威の否定につながることは確実です。

アメリカでもケネディーが最初のカソリック教徒の大統領になろうとしたとき、「アメリカよりローマ法王に忠誠を誓うようなカソリック教徒をアメリカ大統領にするわけにはいかない」という意見がありました。ケネディーの場合は単なる言がかりだったのでしょうが、チベット人とダライ・ラマとの関係を考えれば、中国が心配するのは当たり前です。

共産主義が、資本主義に対抗するイデオロギーとしての光を失った現在、中国共産党の支配は単なる全体主義的な一党独裁体制に過ぎません。選挙という正当性もないのに、中国人民やチベットなど周辺地域の支配を続けているのですから、その点を問題にしだすと中国という国家そのものの否定になってしまいます。

きわめて本質的で重大なテーマであるのに、ヨーロッパの国々の政府の対応を見ていると、日本がクジラを取るのに反対するのと大して変わらないレベルで抗議をしているように見えます。いやこれは言い過ぎではなく、欧米諸国が日本の捕鯨に反対するのも、中国のチベット問題に抗議するのも、根っこは共通するものがあるように思えます。相手の事情や言い分にあまり注意を払うことなく、自分たちの価値観からアジアの強国の振る舞いが気に入らないと言っているのです。

ついでに言うと、日本が捕鯨反対運動が欧米の価値観を日本に押し付けていて、根底にある種の差別感情があると感じているなら(もうクジラはあきらめましょう)、対抗するには欧米の価値観に対抗する軸を設定するしかありません。それは中国やイスラム諸国と連帯して、キリスト教的価値観を押し付けるなと主張することです。バカバカしいようですが、クジラの問題はそのくらい根深いもの含んでいます。

クジラを取り続ける日本の言い分は「捕鯨は日本の文化であり、科学的にもクジラは減っていない。科学的に根拠のないのに、環境テロみたいな連中の言うことなぞ聞けない」ですし、中国の本音は「国家の崩壊を招いてまで、チベット人の独立や人権を認めるわけにはいかない」ということでしょう。それに対し「そんなこと知ったことか、悪いものは悪い」というのが欧米諸国の考え方です。

チベット問題は簡単な解決などありえません。現在の中国がソ連のように崩壊しない限り、解決はないと断言してもよいでしょう。中国は国際社会の中で、大きな傷を抱えながら生きていかざる得ないでしょう。しかし、中国にそのような大きな傷があることは、アジアの地域の中で日本のために損なことではありません。

尖閣諸島の領有権や、国連の常任理事国入り、あるいは靖国問題など中国と日本が争うタネはいくつもありますが、チベット問題をうまく利用すれば、日本は中国と有利に交渉を進める材料になります。だからこそ、中国はますますチベットの独立運動を抑えざる得ないことにもなるわけですが。(続く

スポンサーサイト

この記事に対するコメント

チベット問題をうまく利用...

このひとことに背筋が凍るような違和感を覚えました。

いま、世界中でチベットでの人権蹂躙に抗議のこえがあがっているのは

まさに、あなたのような人の命を政争の具にする考えが見過ごせないからです。

中国のチベット対策は西側の人権活動家の間では、もう20年以上問題視されてきました。

なぜ問題かというと、チベットという独立を保ってきた国家に対し、中国があらゆる意味で

侵犯を繰り返し、人種や文化を否定し、まるでチベット人やチベット文化は偉大な中国の

一地方文化に過ぎないといわんばかりの圧力をかけ続けているからです。

あなたは大きく勘違いをされてらっしゃいます。

聖火抗議行動というのはお祭り騒ぎに便乗した愚民が行っているわけではありません。

チベット人の母国が、いままさに圧政によって歴史からも地上からも消されようと

しているのです。潰した歴史はよみがえりません。殲滅されるのです。

資本主義思想の御仁がでてきて後から買いなおそうとしても、時すでに遅しなのです。

日本人は他国の侵攻から、この地形の利もあって、奇跡的にまぬがれてきました。

ですので、あなたのように、利用する、などという発想をしてしまう人が出てきます。

国を潰されるかもしれない、帰属する母体を破壊されるかも知れないという恐怖は、

リストラされる恐怖どころの話ではないのです。

あなたの価値観を共有できる日本人は幸い多くいらっしゃると思います。この国は平和

ですから。日本は民主主義国家ですが、民主主義というのは多数決によってマジョリティ

側に立ったものが他を圧し廃することではありません。

また、この問題を欧州が批判するのは、彼らはすでに歴史の中でそれを行い、まずいやり

方だったと気づいたからです。過去の彼ら自身が証明しているのです。

私はこの件を中国との外交に自国利益カードとして使う大臣が出てきたら、日本という国

は終わると思っています。そんな国家は滅ぶだろうと思います。







【2008/04/23 13:08】 URL | sakuragi #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://realwave.blog70.fc2.com/tb.php/147-c6caa225
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。