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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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偵察機U2短期開発成功の理由
MB-u2.jpg

U-2型偵察機


U2型機は冷戦初期のころ活躍したアメリカの偵察飛行機です。冷戦時代の産物ということと、有名になったのはソ連領内やキューバ危機で撃墜されたためということもあって、あまり良いイメージはもたれていないようです。しかし、アメリカではU2は短期で開発に成功したプロジェクトとしても有名なのです。 

短期開発成功の理由をインターネットなどで色々調べてみると、確かに1954年11月に当時のアイゼンハワー大統領がプロジェクト(Project
Aquatone)にGoサインを出してわずか8ヶ月でテスト飛行が行われています。U2の後継機のSR-71が2年、その他の空軍機が何年(時には10年)もかけて開発されるのと比較すると、驚異としか言いようがありません。

U2はその時代では非常に画期的な偵察機でした。最高飛行高度22,000メートルは、通常の飛行機燃料が蒸発して使い物にならないというだけでも、様々な技術的ブレークスルーが必要だったことがわかります。出来合いのものを組み合わせれば作れるようなものではなかったのです(エンジンは開発済みのものが使用できた)。

色々資料を読んでも、「何故?」に決定的に答えることはできないのですが、私なりに資料を解釈してみると次のようなことがあったようです。

1:技術仕様に通常の空軍技術仕様(厳格なものらしい)ではなく、単に性能仕様
を示すことにした
2:プロトタイプの開発で、技術者と工作者を15メートルほどの場所に集め、問題
点があればすぐに解決できるようにした(数週でなく数時間で解決する)
3:コンカレント開発を積極的に用いた
4:ソ連の対米攻撃能力の偵察という緊急性のある(当時ソ連は原爆を運べる爆撃
機を大量に作り始めており、その兵力の調査が重要な問題だった)プロジェクトで
あるため、開発陣の士気が高かった
5:機密性が極めて高く、予算も政府の予備費をこっそり使うなど雑音の入る余地
が小さかった
6:プロジェクトリーダーは国防長官に直接レポートした
7:開発主体がCIAで空軍でなかったため、通常の開発手順を(空軍技術仕様の使用
など)無視できた


決定的なものはありませんが、原爆の開発もスタートから実験、使用まで4年ほどで行われています。その間、プルトニウム生産のための原子炉まで作っているのですから驚異的です。戦争のような緊張した状態であればプロジェクトが早く進むということは、遅れるプロジェクトは何かマネージメント上の問題(特にトップの意思決定の遅れ)と参加者の意欲(サラリーマン的でなく、達成のためには何でもやる)の欠如があるというは事実でしょう。TOCのような科学的アプローチとは相反す
る精神論的な話ですが、プロジェクトマネージメントの一つの側面だとは思います。
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テーマ:進化論的組織論 - ジャンル:政治・経済

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