プーチン、クリントン、サルコジ、ブッシュ、ワルトハイムなどなどスキャンダル塗れ、金塗れ、血塗れの政治屋を国家元首として仰ぎ共和制にするか。放蕩三昧、不品行の王族を元首として仰ぎ君主制にするか。共和国とは結局アメリカのように万物の価値観を金銭に換算する社会のことです。君主国とは決して金で購うことはできない価値観を国民が共有するということです。俗世の垢に塗れきった社会から人格高潔な人間が大統領に選出されるのはラクダが針の穴を通るより困難なことです。大統領とは政治的駆け引きの産物で、良い人ほどライバル視され排除されるのが世の常です。しかし君主制ならば、俗世の垢とは無縁で人格高潔とまでいかなくとも、少なくとも慈悲の心をもった国王・皇帝を幼少から育成していくことは可能です。多少世間知らずで風変わりな王族が国王・皇帝になっでも、議会と政府が全権掌握しておれば何の問題もありません。今のところ日本皇室は欧州諸王室と比して品格の点でかなり良い点をつけられると思います。あなたが仰るとおり、現代社会では困窮した国民に慈悲の心を示し、癒し、祈ることが王族の最大の役目です。大統領と呼ばれる俗世の垢に塗れ切った俗物に慰められても癒される人などいないでしょう。日本で生まれてよかったなと思うのは両陛下が地震水害等の被災者をお見舞いされるときのお姿を拝見する時ですね。つまり困窮した国民を癒すほどの人格・品格を国王・皇帝が備えているかどうかが重要なのです。そういった人格を備えた君主を数十年の歳月を掛けて注意深く養育して立憲君主として仰げる存在にすることは国民・政府・議会が一致協力していけば困難なことではないのです。私は小泉元首相、竹中教授、小池女史やホリエモンに類する人間を大統領などと呼びたくはありません。
【2008/09/28 17:24】
URL | ニホンカイ #ECn66tzA [ 編集]
平等原則と天皇制 いつも素晴らしい論考を拝見し多大な感銘を受けております。今回のエントリには若干の違和感を持ちましたのでコメントさせて下さい。
まず、平等原則と天皇制との間の矛盾は、伝統と法との矛盾ではなく、法に内在する矛盾と捉えるのが正確ではないでしょうか。ご自身も指摘されておられるように天皇の地位は世襲ですが、これは法律ではなく憲法の明文によるもので(2条)、本来であれば、これ自体が身分上の差別(14条)にあたるはずだからです。
また、皇室典範の男系男子主義が違憲とされる可能性は殆どないように思います。前述のように、憲法自体が身分制原理に基づく天皇制を採用している以上、平等原則は天皇ないし天皇家には及ばないと考えるのが一般的だからです。男女差別が身分上の差別より重視されるべき根拠があるでしょうか。
【2009/07/18 04:32】
URL | 法学の徒 #- [ 編集]
Re: 平等原則と天皇制 私自身は法学の専門家ではないので、憲法上、法律上、天皇制の持つ世襲、男女差別が違憲とされるかどうか明確な判断はできません。ただ、おそらくそのような訴えがあっても(訴えが原告の利益にならないと門前払いされないとして)違憲とされることはないと思います。
ただ、違憲でなかろうと法律違反でなかろうと、そのような枠組みが日本国民の納得をどの程度得られるかは別問題です。日本人で天皇の世襲に反対する人は少数派でしょうが、すくなくとも悠仁親王誕生前は天皇が男子に限るということに違和感を感じる割合は相当あったと思います。
日本国民の総意は本質的に憲法に優先しますから(憲法なんか変えてしまえばよいわけですから)、国民が納得することは極めて重要です。その意味で男系男子しか天皇になれないということの説明責任は大きいと思います。
しかし、現時点は女性を天皇にしなければならない必要性は間近には見えていません。国民の意見は収束しないでしょう。議論が煮詰まるには時間が必要です。
> いつも素晴らしい論考を拝見し多大な感銘を受けております。今回のエントリには若干の違和感を持ちましたのでコメントさせて下さい。
>
> まず、平等原則と天皇制との間の矛盾は、伝統と法との矛盾ではなく、法に内在する矛盾と捉えるのが正確ではないでしょうか。ご自身も指摘されておられるように天皇の地位は世襲ですが、これは法律ではなく憲法の明文によるもので(2条)、本来であれば、これ自体が身分上の差別(14条)にあたるはずだからです。
>
> また、皇室典範の男系男子主義が違憲とされる可能性は殆どないように思います。前述のように、憲法自体が身分制原理に基づく天皇制を採用している以上、平等原則は天皇ないし天皇家には及ばないと考えるのが一般的だからです。男女差別が身分上の差別より重視されるべき根拠があるでしょうか。
【2009/07/18 22:45】
URL | RealWave Consulting代表 #OVWif65Y [ 編集]
平等原則と天皇制 お返事ありがとうございました。エントリの結論には賛同できるのですが、この結論を導くために男女平等という観念を殊更に強調する必要があるようにはやはり思えません。
天皇の地位が、ある血筋に限られているということと(血統主義)、男子に限られているということ(男子主義)とは平等原則からすれば同質の問題と見るのが法学者の通説的な見解であり、かつ国民の大多数の見解だと思います。
言うまでもないことですが、血統主義と男子主義は、論理的な包含関係にあります。「男子に限る」という命題は、「子に限る」という命題を当然に含みます。両者の反価値性は、程度が違うだけで本質的には同じと考えるのが自然です。
男子主義が血統主義より問題視されやすいのは、それがより強い差別だからではなく、破綻が生じる可能性が大きいからでしょう。つまり、天皇家に子が生まれない可能性よりも男子が生まれない可能性の方が大きいということです。
とすれば、端的に破綻回避として論ずれば足りたのではないでしょうか。思想的中立性を保とうとされたのかとも思いますが、その意図とは逆の結果になっているのではないかと。
【2009/07/29 05:06】
URL | 法学学徒 #- [ 編集]
ここだけは 興味深いお話でしたが、ここは引っかかります。
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大概の日本人にとっての天皇や皇室は、にこやかに手を振ったり、被災地をお見舞いする姿、あるいは外国の要人を華やかに迎えたりする姿でしょう。国民が天皇を支持しているというのは、そのような仕事を誠実に勤められているということに対してで、聞いたこともなく理解もできないような神事を司っていることではありません。
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天皇のお仕事は祭司です。
それ以外は下品な言い方ですが、おまけです。
そもそも天皇は国民の前にわざわざ出てくる必要はないと思っています。
外国の要人に会うというのは陛下でなくとも代わりはいます。
ですが、祭司だけは代わりがいません。
祭司は直接一般人とは関係ないことですからなじみがないのは当然ですが、
なじむ必要もないと思います。
なじむ以前に国のこと天皇のことを知らないのは教育に問題があるからだと思います。
ビジネスと法律とかけ離れたことを言いますと、
誰が言っていたか忘れましたが、「日本は綿あめのような国」だと言う言葉を聞きました。
日本人は今でこそ集団依存症のように見えますが、
もともと国民の間でまとまりはなくて好き勝手にしていますが、
天皇を言う存在があるからこそまとまることが出来るという意味でした。
ですから天皇はいてくれるだけでいい存在だと思っています。
普段何をなさっていようと祭司の内容がどうかなんて、
知ったところで金儲けの足しにはなりません。
天皇とは無私の存在です。
無私だから祭司もご公務も誠実で、理屈抜きに国民を感動されられます。
そんな尊い方がいる。それで十分ではないでしょうか。
【2012/05/17 14:35】
URL | heart14141356 #- [ 編集]
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