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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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ふたたび竹島
FalklandsPA460.jpg

フォークランド紛争の犠牲は大きかった

口調は厳しいが激越ではない韓国の反応

日本政府は14日、竹島の領有権が日本にあるとした中学校社会科の新学習指導要領解説書を公表ました。竹島は日韓どちらもが自国の領土であると主張しており、現在は武装警察を常駐させ、レーダー施設などを建設した韓国が1952年以来の占拠を続けています。

これに対し、韓国政府は厳重な抗議を行い、駐日大使の事実上の召還(実際は一時帰国)を行うことになりました。また国会議員などがヘリコプターで急遽竹島に赴き、竹島が韓国領土であることのアピールを行っています。今回の一連の反応には一般国民の反日活動もあり、運動団体の一部が日章旗を燃やす様子も報道されています。

しかし、全体として韓国の対応を注意深く見ると、言葉は激しいものの、むしろ実質的な対応策としては緩やかなものであることが印象的です。日本国旗を燃やす様子も「お約束」の映像ですが、参加している人はいかにも少なく、BSE問題で10万人が参加した言われるキャンドルデモとは比べようもありません。

もし、韓国が日本に対し本気で抗議を行うとすると、航空機の飛行制限による人的交流の縮小や、貿易の一部停止などができないわけではありません。それでは韓国経済に対し影響があり過ぎるというなら、竹島周辺に韓国海軍の艦艇を集結させることなどはできなくはありません。

今回の日本の新しい「教科書問題」に対しては、政府は一定のポーズは取るもののそれ以上実質的な動きは行わないというのが、韓国側の方針なのでしょう。世論も日本大使館に数万人が押しかけるようなヒートアップはしていません。一部にはBSE牛肉の輸入問題で分裂した韓国を一つにする力になることを期待する向きも韓国にはあるようですが、その程度の影響力もないようです。

韓国の竹島に対する認識に変化はないが

だからと言って前のブログ記事で書いたように、韓国民はほぼ100%が竹島は韓国領土であると信じ込んでいる状況が変わったとは、とても思えません。韓国人から見ると完全な韓国領土の竹島を「自国領」と主張し、あまつさえ子供に教え込もうというのは長期的な日本の領土拡張の野望の表れということになってしまいます。

もちろん、逆の見かたは日本側にもあって、韓国は戦後のどさくさに竹島を占領して日本が大人しいのをいいことに、不当占拠を続けるとんでもない国だということになります、声高な主張は、言っていることが正しいからではなく、居丈高で図々しいからだということにもなります。竹島は日本領土であると信じていれば、そう思うのは自然でしょう。

ただ、全体としてみると、竹島の占拠により「実効支配」続けている韓国がスタンスをあまり変化させていないのに対し、日本が1990年ごろから竹島の領有に対する明確な意志の表明を強めてきたという韓国側の見かたは当たっているでしょう。

韓国人の多くは日本が領土拡張に非常に長期的なビジョンと戦略性を持っており、竹島がその象徴的な存在だと考えています。これは日章旗を公園で燃やして気勢をあげるような人々だけでなく、マスコミや知識人にも共通したものです。

日本が軍国主義化して再び領土拡張をしようとしているというのは、冷戦時代のソ連、中国の主張でしたし、日本でも社会党(現在の社民党)や共産党は同様の文脈で自衛隊批判を行っていました。忘れた人も多いでしょうが、社会党などは成田空港は軍事空港化するといって、滑走路予定地に妨害のための土地購入を党首以下率先して行っていたのです。

冷戦時代の社会党は「北朝鮮は拉致などするはずがない」とも言っていたのですが、そのようなピントのずれ方から比べれば、韓国が次第に右傾化を強める日本を警戒するというのは、はるかにまっとうな考え方だと言えます。日本の国会議員の中には、「韓国に日本の力を見せつけろ」とまで言う人がいるわけですから、日本に対し韓国が潜在的以上の危機感を持つのは国際的な常識から考えても普通のことでしょう。

戦争するまでバカだと気づかない

竹島が日韓どちらの領土かということを科学的な厳密さで決めることなどできっこありません。日韓の主張はそれぞれ一定の妥当性があり、第三者から見ると「当人同士で話し合って決めてよ」という類の話です。当人同士で決めることも当面不可能なようですから、今の状況が続くことは間違いありません。

竹島のような経済的、軍事的に全く無価値な島(EEZ:排他的経済的水域を考えてもです)で日韓が揉めるのは、バカとしか言いようがない話なのですが、歴史上はこの程度の問題で戦争になることはいくらもありました。戦争をしてしまうと双方血を流すために、ますます領土に対する執着心が高まり、戦争が繰り返される結果にもなりました。

とことん戦争して、あまりに大きな犠牲を払うと、最後には領土に執着したのはバカだったと多くの国民は気づきます。フランスとドイツの国境にあるアルザスロレーヌ地方は「最後の授業」で有名ですが、フランスとドイツの間で領有権が何度も移り、現在はフランス領です。今ドイツ政府は「アルザスロレーヌはドイツ固有の領土」などと主張していませんし、国民も関心はありません。しかし、そこにいたるまでには二つの世界大戦で何百万人も死ぬ必要がありました。

1982年にイギリスとアルゼンチンの間で、フォークランド諸島の領有権をめぐって起きた、フォークランド紛争は、何百万人も死ぬようなことはありませんでしたが、多大な損害は発生しました。イギリスとアルゼンチンの戦費を合わせれば、フォークランドの島民全員を百万長者にできるほどで、多数の艦艇が沈み、戦死者も数千人におよびました。

フォークランド紛争では破れたアルゼンチンでは、軍事政権が崩壊し、軍隊も半分に縮小されてしまいました。熱狂的な支持を得て始まったフォークランド紛争でしたが、何のために戦ったか、敗れたアルゼンチン国民はわからなくなってしまったのでしょう。ただし、戦勝国側のイギリスは不人気なサッチャー政権は息を吹き返して、その後の長期政権の土台となります。バカバカしさに気づくほどには、犠牲は大きくなかったわけです。

竹島も日韓がこの問題で衝突して大きな犠牲を出せば、最後は両国民ともバカバカしさに気づくでしょう。どの程度犠牲を出せばそうなるかわかりません。双方数千人の戦死者かもしれませんし、都市を攻撃しあって数十万人が死なないとダメかもしれません。とにかくとことんやり合えば、竹島なぞくれるといっても欲しくないという心境になるでしょう。何しろもらったところで何の価値もないわけです。

でもどうして教科書なのか?

いまのところ、日韓双方とも対応は冷静です。韓国への配慮を口にする日本政府。表面的な抗議以上のことをしない韓国政府。大して関心を示さない一般世論。事態が加速度的に悪くなっているという印象はありません(多分)。

しかし、疑問なのはなぜ教科書に竹島が自国領であることを改めて記載しなければいけないかということです。確かに、自分の国がどのような地域からできているかを教えなければ地理の授業は成立しないでしょう。しかし、竹島が「科学的」に日本領土であるというのは無理があります。「日韓両国が領有権を主張しているが、韓国が武力で占拠を続けている」と記述するにしても、試験で「竹島は日本領土である」に○をつけないと点数はもらえないのでしょうか。これは「愛国心」のように、セックスとおなじくらい本能に根ざした感情を学校で教えようとする以上に問題です。不必要というより危険だからです。

「日本国が竹島の領有を主張している」と教えるのも良いでしょう。しかし、「正しいのは竹島が日本領土であるということ」と学校で教えるとなると、おかしなことになります。「正しい」ことを理解できない韓国人(100%竹島は韓国固有の領土と信じています)はバカかとてつもない悪人ということにならざるえません。少なくとも理屈の上ではそうなりますし、教わった生徒の多くもそう思うでしょう。

竹島は韓国人より強く日本人が領有を信じ込むようになったからと言って、領有権を確立できるような代物ではありません。日本が実質的に竹島を獲得には、日本人と韓国人の血を莫大に流す必要があります。そんなことを恐れるような国民は侮られるというなら、侮れれるほうがよほどましでしょう。ちなみにアルゼンチンはフォークランド紛争の敗北後国際社会から相当にバカ扱いされました。 (もちろん韓国も悪い:続く
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この記事に対するコメント
もうちょと複雑ではないでしょうか?
 竹島の領有権を指導要領に載せたことだけを取れえるのではなく、
 洞爺湖サミットを巡る国政情勢に目を向けてみます。

 まず、突然のU.S.Aの北朝鮮テロ国家解除。
 続いて、ロシアの北方四島への融和的発言。
 韓国現政権の不支持・・・。

 差し当たって、”拉致”での国威高揚(右傾化)がU.S.Aのお陰で
 その矛先を失ってしまい、逆にU.S.Aの裏切りに不満が出そうな
 勢いの中、「再び、竹島」と考えねばなりません。
【2008/07/16 11:21】 URL | 唯井 遡 #Ip/fgraw [ 編集]


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