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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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拉致問題解決に向けて: 元家族会事務局長の提言
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蓮池透


2年近く前になりますが「逆説的北朝鮮論 (1): 拉致問題は解決できる」という記事で、北朝鮮の拉致被害者家族会が拉致家族の奪還を目的としているというより、反北朝鮮団体になってしまっている不思議を書きました。このことで、弟の蓮池薫が北朝鮮に拉致され帰国した、元拉致被害者家族会事務局長の蓮池透が、右寄りの立場で北朝鮮への制裁を叫ぶだけでは拉致は解決しないとした著作を書いています。「拉致-左右の垣根を超えた闘いへ」という題名のその本は、たった100ページで千円、出版元もかもがわ出版と大手ではありませんが、5月の出版以来1月で3版を重ねています。

蓮池は著作の中で、日本は朝鮮植民地時代の清算をきちんと具体的な形で行うべきだとも言っていて、家族会や「救う会」の強硬な反北朝鮮論(救う会は慰安婦問題などでは反韓国でもあるのですが)とは思想的には正反対と言えます。しかし蓮池の主張は、左右のイデオロギーの問題ではなく、拉致を解決するには、拉致を解決するための戦略を作り、その戦略にしたがった行動を行うべきだということです。その意味で、蓮池は内閣官房の中にある拉致問題対策本部が、拉致問題の啓蒙活動ばかりで、拉致問題解決への具体的な戦略策定や手段の実行をしていないことに批判的です。

しかも、蓮池が著作の中で指摘しているように「拉致問題の解決」とは何であるか明確な定義はないのです。可能性のある行方不明者全員の帰還と言うと、実は拉致ではなくただの行方不明という場合もあって、実現は多分ありえないでしょう。また、北朝鮮の定義では拉致問題はすでに解決済みです。現実的な拉致問題解決の定義を行い、そこに向け戦略的に行動する必要があるのです。いずれにせよ、家族会から批判されることを恐れてか、ひたすら強硬な北朝鮮制裁行い、それが拉致問題解決に近付くことだと政府が主張するのは、欺瞞以外の何物でもないでしょう。

北朝鮮は、蓮池の著作の出版後、核実験を強行し、国際社会と決定的に対立することになりました。その中で拉致の問題など日本以外で本気で気にする国はなく、解決など不可能になったようにも見えます。しかし、こんな時だからこそ、うまく立ち回れば拉致は解決できる可能性があるとも言えます。たとえば、拉致問題解決と引き換えに、日本の対北朝鮮制裁を緩和するということも考えられます。まわりが厳しいだけ、解決のコストは下がっているかもしれません(その分国際世論とどう調整するかという問題は残りますが)。

最後に蓮池透が弟の生活の自立について遠慮がちに書いていることに触れておきます。帰国した拉致被害者は基本的に自立することが求められています。それは当然のことかもしれませんし、まわりのサポートもそれなりにはあるでしょう。しかし、40過ぎて帰国した蓮池薫は多分将来年金をもらうのも難しいはずです。拉致は国家の犯罪で、放置していたのは日本国政府の責任だとするなら、あんまりではないかとも思うのですが。
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