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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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自民党は第二の社民党になるのか
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民主党が大勝し、政権交代が起きることになりました。予想通りなのですが、選挙前から民主党の大勝を予測する報道が相次いだため、有権者のバランス感覚や自民党に対する同情で揺り戻しが来て、予想ほどは民主党が勝てないのではないか、という観測は当たりませんでした。

民主党政権にすれば何もかも良くなるなどと持っている有権者は少なくて、まずは政権交代を実現させ、民主主義の重要な道具を機能させようと思った人が多かったようです。そのような理由なら、民主党の勝たせすぎを心配するより、とにかく民主党政権を実現させようと思ったのでしょう。民主党有利の報道が逆に民主党に不利に働くのではないか、という深読みもあったかもしれません。

民主党が政権を取って、その民主党がダメだったら、また自民党に替える。二大政党で政権交代を繰り返すことで、民主主義政治を実現していくというのは、長年の悲願のようなものですし、アメリカやイギリスでは有効性が証明されているものです。政権交代自身をテーマに選挙が行われたのは間違いではありません。

日本のようにまっとうな政権交代がなく(前回の細川政権による交代は自民党の分裂でなかば偶発的に起きたものですし、1年も続きませんでした)50年以上が経過するというのは、いわゆる先進民主主義国家では例がありません。民主党政権の誕生は必然でもあったし、遅すぎたと言ってもよいでしょう。

問題は、これから本当に継続的な政権交代が実現されるようになるかということです。自民党が再び政権に返り咲くことで、次の政権交代が行われるというのが常識的なシナリオですが、どうなるでしょうか。

考えられるのは、政界再編で民主党や自民党が分裂して、新たな政党ができるということです。民主党は旧社会党系の護憲派から積極的な改憲派まで、よく言えば幅広い、悪く言えばバラバラな政党です。いつ空中分解してもおかしくないように思えます。

しかし、自民党が多様な意見を抱えながら政権を維持するという一点で結びついていたように、政権は強力な求心力を持っているため、そう簡単には分裂することはないでしょう。むしろ政権を失った自民党が意見の違いが表面化する可能性が高いと思われます。

自民党の意見の違いが表面化する大きな要素は防衛・外交問題です。自民党が旧社会党系の護憲派を抱える民主党に外交・防衛で揺さぶりをかけようとして、思想的な純粋性を高めて、その結果として、保守と言うより右派、SAPIO思想に傾斜してしまう危険(あえて危険と言います)があるのです。ここで言うSAPIO思想とは、
(1) 戦後教育は日本は悪かったという自虐史観に毒され、国民の誇りを失わせるものだった
(2) 東京裁判は勝者が敗者を裁く不当なもので、その結果を受けいれる必要はない。東京裁判で戦犯となった軍人、政治家は犯罪者などでない、
(3) 戦犯とされた人は悪くないのだから、靖国神社にA級戦犯が合祀されていても何の問題もない、靖国参拝を批判する韓国、中国は内政干渉も甚だしいのだから、毅然として参拝の信念を貫くべきだ。
といったものです。これらは、一つの考え方ですし、日本人の多くが多少なりともとも、同意するようなt類のものです。

しかし、このような考えかたは、派生的に、教科書改訂、日の丸掲揚反対の教員処分、さらには中国、韓国政府との先鋭的な対立を意味します。移民排斥もその流れでしょう。隣国との対立には、多くの日本人はあまり賛成しません。隣人のゴミの捨て方が気にいらないからといって、大声で怒鳴りこむことは逡巡する。これは平均的な日本の常識人の生き方です。

かつて社民党の前身の日本社会党は、憲法9条の絶対的遵守を主張しました。これは自衛隊の否定(防災専用の部隊に再編するとの政策も主張しました)、アメリカ軍基地の即時撤退など、冷戦時代のソ連が泣いて喜びそうなものでした。実際、社会党がソ連から相応の資金的援助を得たことは、ほぼ歴史的事実と受け止められています。

それどころか、北方領土のことは黙殺、北朝鮮の拉致疑惑は公式にデマとする立場でした。それはそれで、日本の軍事化は悪、アメリカは帝国主義的な野望の塊とする考え方からは当然ですし、靖国神社参拝は日本の国内問題とするのと、同じ程度の正当性は持っていました。

しかし、そのような社会党の基本姿勢を、日本国民は社会党には政権担当を委ねるわけにはいかないと考えました。自民党が政権復帰のためだけに担ぎ出した社会党委員長の村山総理大臣は、従来の社会党の立場を放棄して、自衛隊の閲兵式に参列までしました。その時の反省なのでしょうか、現在の社民党はほぼ昔の社会党の主張に戻っています。

社民党とSAPIO的思想の持ち主(共産党も含めてもちろん構いません)は共通点があります。それは憲法9条は、日本の軍備を認めていないというものです。違いは社民党は「だから軍備は放棄」ですし、SAPIO思想は「だから憲法9条は改正」ということです。

もし、自民党が社民党と根は同じの、SAPIO思想に傾けば、少数の人々からは熱狂的な支持を得ることはできます。しかし、社民党や共産党が1ケタの議席しか確保できないような、全くの少数政党に転落してしまう可能性もまた高くなります。そうすれば二大政党政治は、少なくとも民主党と自民党の間では実現できないということになります。今回の選挙で麻生(総理でも総裁でもよいですが)の右派保守的な主張を聞く限りでは、自民党は第2の社民党の道を歩もうとしか思えなくなります。議席が減り、思想的な単一性が高まり、野党として現実主義から離れると、自民党が社民党と逆向きの、極端な思想政党になることは十分に考えられます。そんなことが起きても、長年自民党を支持してきた人は満足なのでしょうか。

付記: 今回の選挙で、小選挙区300のうち、民主党が候補を立てたのは271人でした。29の選挙区には候補をあえて立てなかったわけです。その中には新党日本の田中代表や、国民新党の亀井静香のような選挙協力のために立てなかったものもありますが、加藤紘一や小渕優子のような名前もありました。 小渕は民主党の小沢が、父親の小渕首相(当時)の死に少なからず原因となったという気持ちが働いたのかもしれません。加藤紘一についてはSAPIO思想に反対の有力者を救うことによって、自民党の分裂を早めようとしたとも考えられます。小沢の思惑通りになると、自民党の第2社民党への道は遠くはないでしょう。


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