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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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勝間和代氏を(少しだけ)研究する
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勝間和代氏


経済評論家?

勝間和代氏のオフィシャルサイトでは勝間氏は「経済評論家、公認会計士」となっています。正直言って経済評論家と公認会計士を並べるところにいささか居心地の悪さを感じてしまいます。公認会計士のところが、医学博士とか弁護士ならマルチタレントだということで納得するのですが、公認会計士だとそれが経済評論家としての資格の裏付けだと主張しているように見えるからです。

公認会計士がどんなに難しい資格でも、経済学それもマクロ経済や経済政策のような分野では素人と変わりません(試験科目には経済学の基礎はありますが、あくまでも基礎です)。勝間氏は公認会計士であるだけでなく、ファイナンス理論を修士課程で学び、マッキンゼーなどでコンサルタントもしているのですが、ファイナンス理論も、経営コンサルティングもアカデミックな意味の経済学ではありません。経済評論家がエコノミストあるいは経済学者を意味するのなら、勝間氏のプロフィールにはそれに相応しい経歴は見当たりません。

もちろん勝間氏は経済評論家と公認会計士を並べているだけで、「公認会計士だから経済評論もできる」と言っているわけではありませんし、「経済」がマクロ経済ではなく企業財務や家計のことだと言えないこともありませんから、「居心地が悪いというのはそちらの勝手だろう」と言われてしまうかもしれません。

ただ、最近の勝間氏は、菅副総理にデフレ脱却の方策を述べたり、テレビ番組で積極的に政府の経済政策について発言していますから、経済評論家というのが本格的なエコノミストを意味していると取られても仕方ないでしょう。少なくても「増税の前に政府はもっと無駄を省いて欲しい」などと元プロ野球の選手がコメントするのとは違うはずです。

池田信夫氏の勝間氏批判

このあたりが癇に障ったのでしょうか。ネットの世界で大きな影響力を持っている池田信夫氏が、勝間氏の経済観を攻撃しています(池田信夫blog part 2 「勝間和代氏のためのマクロ経済学入門」)。

池田氏は勝間氏のことがよほど気にいらないらしく、別のブログの記事で、勝間氏の著作の「あなたの知的生産性を10倍上げる法」を取り上げて、「ベストセラーというのは下らない本と相場が決まっているが、本書も例外ではない。そもそも、こういうタイトルをつける神経が信じられない」とこき下ろし、さらに勝間氏自身の知的能力について、「知的生産の効率が他人の10倍だということを前提にしているようだが、それが本当かどうかは、彼女の本を読んでみればわかる。」とまで言っています。

池田氏に「勝間氏にマクロ経済学のイロハを教える必要がある」と言わせたのは菅副総理に「まず、デフレを止めよう(参照)」としたプレゼンなのですが、勝間氏の「日本経済はデフレ状態を抜け出す必要があり、それには政府の需要喚起策が必須」という主張は勝間氏の独創どころか、他の(ちゃんとした)経済学者も言っている話です。むしろ当たり前すぎて「中身のない一般論だな」と思われることはあっても、「経済学を根本的にわかっていない」と言わせるようなものではありません(まぁ、それこそ素人の私が見ての話ですが)。

池田氏はさらに、「「インフレ率と失業率のバランスは、高度の政治的判断であって、政治家にしか判断できない」(p.5)と書いてあるが*、現在ではこのような問題については、政治家が裁量的に判断するのではなく、テイラールールのような一定のルールにもとづいて金利で調節するのが、世界の中央銀行のコンセンサスである」とも書いています。
参照の資料のページ

しかし、常識的に考えて、インフレ率と失業率にトレードオフがあれば、どちらを取るかは、政治家ひいては国民の判断であることは間違いありません。ドイツはインフレをひどく嫌いますが、アメリカでは失業率が高い方が現政権に不利になります。「高度な政治的判断」が「正しい判断」になるかどうかはわかりませんが、どちらを取るかはかなり政治的な問題であることは事実です。

池田信夫氏が大変な学識の持ち主だということは氏のブログを読めば多くの人が納得するでしょうが、勝間氏批判に限って言えば、当たり障りのない通り一片のことしか言わない勝間氏の方に分があるようです。ただ、私が菅副総理のような政策決定の責任者ならマクロ経済の話を聞くには本物の経済学者を選びます。アメリカの大統領経済諮問委員会-CEAの議長はノーベル賞級の経済学者がなります。だからいつも正しい意見を言ってくれるとは限らないのですが、自分の主治医には話の上手な素人よりちゃんと免許を持った医者の方を選ぶのが普通の考え方だとは思います。

勝間氏はどのようにして認められたのか

勝間氏が世間から注目を浴びるようになったのは、エコノミストとしてではありません。勝間氏本人も自分が本物のエコノミストだなどとは思っていないのではないでしょうか(多分)。勝間氏の職業人としての専門性は、公認会計士、財務分析、コンサルティングなどです。JPモルガンに勤務していた時はテレコム業界のアナリストでした。

勝間氏は2005年にウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」(プロフィールの引用。英文では50 Women to watch)に選ばれています。その理由は、勝間氏が「ムギ畑」という働く女性のためのウェッブサイトを立ち上げ、そこで3千人という多くのメンバーが勝間氏をロールモデルにして新しい生き方を学んだとされたことです。

ウォールストリートジャーナルでは、勝間氏が離婚後3人の子供を育てながらキャリアを積み、その頑張りが彼女の働く女性たちを勇気づけ熱烈なファンを獲得したと伝えています。彼女の頑張りはアメリカ人の目から見てもかなりのものだったわけです。

勝間氏は最近1年で7冊(正確かどうか判りませんが、これより多いことはあっても少ないことはありません)という驚異的なペースで本を出しているのですが、ビジネスのいわゆるハウツーものや個人の利殖や投資に関するものが中心です。最近では勝間氏自身の生き方を書いた「やればできる-まわりの人と夢をかなえあう4つの力」のような人生論的な本が目立ちます。

勝間氏は職業的な業績ではなく、「女が不利な状況をものともせず頑張り抜く」という生き方そのもので社会的に広く認められて来たのです。確かに彼女の能力と努力は素晴らしいものがあります。なぜそんなに頑張るのかと聞かれれば「目標を達成するために必要なことをしているだけ」ということになりますし、忙しいのにどうしてそんな時間がとれるのかと聞かれれば、「やるべきことをきちんと定義して、計画をちゃんと作り、優先順位を明確にして確実に実行するだけ」ということになるのでしょう。それが可能か不可能かと聞かれたら、勝間氏が現に実行している以上「やればできる」ということになります。

勝間氏の実践してきたことを見ると、とても池田氏のように勝間氏の知的生産性の高さについて疑いを差し挟む気は起きなくなるのが普通ではないでしょうか。むしろ勝間氏の超人的な頑張りを彼女の書いたハウツー本から本当に学ぶことができるかどうかの方が疑問に感じられます。もっともダイエットに成功した人の本を読んでダイエットができるのなら、次から次へとダイエットの本が出版されるはずがありません。本に書いてあることに嘘はないかもしれませんが、その通りに実行できる人は稀なのです。

肉食系女子は嫌われる

勝間氏への批判をネットで読んでみると(一般メディアでは勝間氏のマイナスの報道はあまりありません)、日本人は(と言ってしまいましょう)勝間氏のようなタイプ、一言で言えば「肉食系女子」が嫌いなのだなと感じます。ここで言う肉食系女子は性欲の強さを意味しているのではなく、社会的に前向きで上昇志向が強いという意味です。

肉食系女子の例では、勝間氏以外でも、小泉チルドレンと言われた、片山さつき、佐藤ゆかり、あるいは小池百合子などを思いつきます。彼女たちは英語も堪能、仕事は抜群と、日本女性、いや日本人の中で最優秀の人々でしょうが、週刊誌メディアの多くはかなり否定的な報道をしていました。

同じく小泉チルドレンと言われた猪口邦子氏も、軍縮大使として地雷禁止に向けた国際会議で見事な議長ぶりを発揮した非常に有能な女性ですが、国会議員に当選した後は揶揄されるような報道しかほとんどされませんでした。

国会議員は皆揶揄されるではないかと言われるかもしれませんが、そうとばかりも言えません。彼女たちへの批判には「女のくせに威張りくさって気にくわない」というニュアンスが強くありました。彼女たちはやはり女性、それも肉食系女子だから攻撃されたのです。

どういうわけか肉食系女子に意地悪な目を向けるのは男性ばかりではなく、女性の多くが国会議員だった片山、佐藤、猪口たちに否定的でした。その中で勝間氏がネットの世界を除けば沢山の女性からの支持を集めているのは、やや例外的と言えます。しかし、それは「働きながら3人の子供を育てた」という勝間氏の実生活に対する共感があったからでしょう。最近の勝間氏はワーキングマザーといううたい文句はあまり使わなくなったようです(ムギ畑のことも言わなくなりました)。

そのうちどこかの週刊誌が勝間氏についてネガティブな報道を始めて、世の中全体がネットのように反勝間的な空気になるかもしれません。もともとマスコミも世の中の男女の多くも勝間氏のようなタイプは好きではないのです。その点に正直だった点では池田信夫氏の勝間氏批判も何か意味があるかもしれません。
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この記事に対するコメント

お邪魔します。勝間氏が大学卒業後外資系企業に就職したのは、当時日本企業が大卒婦女子の就職に消極的だった事が原因でした。
彼女は上昇志向が高く自分に厳しく非情な努力家という印象を受けます。その為、理解協力すべき立場の夫の保護を失ってしまいました。
女性が働くという事は、身近に影の力持ちが必ず存在するものですが、彼女の場合、母親だったわけです。
女性らしい柔らかな表情や華やかさは、彼女には無縁でしたが、
他の人のアドバイスを受けて、努力し、華やかさや暖かさという印象を手に入れた様で彼女の素直さ、努力のひたむきさに魅力を感じています。失礼します。
【2016/02/08 03:15】 URL | 三毛猫 #- [ 編集]


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日本女性「そろそろ肉食に戻っていただきたい」

1 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2013/03/18(月) 18:32:52.10 ID:hV8gFY3B0 ?2BP(4545)Q.2013年版「日本男子」の条件を教えてください(複数回答)1位 行動力がある 39.6%2位 たく 【2chまとめ】ニュース速報嫌儲版【2013/03/18 21:00】

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