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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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わかりにくい外国人地方参政権論議
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あまり関心を引かない話題

日本に定住する外国人に参政権を与えることに議論が高まっています。民主党はかねてから外国人にも地方参政権を与えるべきだと主張してきたのですが、昨年12月に小沢幹事長が訪韓した際に、講演などで改めて外国人参政権法案を積極的に推進すると発言したことで、実現への動きが加速されることになってきました。

外国人参政権法案は、永住外国人に地方自治への参政権を与えるというものですが、自民党政権の間は自民党が反対だったため成立の可能性はありませんでした。ただ与党の中で公明党は積極的に外国人に地方参政権を与えるべきであるとしてきました。また、社民党、共産党も外国人地方参政権に賛成しています。

外国人地方参政権は、右派が優勢なネットの世界では数年前から大きな話題になっていて、ネット世論の大勢は強い反対意見でした。しかし、ネットの中で「外国人に地方参政権を与えようとすることは売国奴だ」といった過激な言葉が飛び交っても、一般の関心はそれほど高いとはいえませんでした。

多くの人にとって外国人に地方参政権を与えるべきかどうかは、どちらかというと降ってわいたような議論ではないかと思います。一般の日本人にとって地方参政権というのはそれほど関心のある話ではありません。日本国籍を失うことに抵抗のある人は多いでしょうが、転居で以前住んでいた所の選挙権がなくなることに感慨を覚える人は少ないでしょう。

関心はあまり高くはないものの、外国人に参政権を与えるべきかどうかということに対し、一般の人は比較的寛容だったように思えます。国際化の進展で日本は外国人にもっと開かれた国になるべきだという主張に賛同する人は多いでしょうし、日の丸を掲げて「日本の伝統と文化を守ろう」と叫ぶ右派の意見にストレートに同調する気にはあまりなれないからです。

外国人に地方参政権を与えることへの反対者の多くは、そもそも外国人が増えることが気に入らない人たちです。ロンドンが外国人が増えて治安が悪化した話とか、外国人に地方参政権を与えてオランダは無茶苦茶になったことかの例が引かれて「権利ばかり主張して日本の法を無視する外国人をこれ以上甘やかせることはない」という論調が目立つのです。

外国人を排斥したいと考える自称「愛国者」たちが言う、「このままでは日本は外国人に蹂躙されてしまう」という意見はヒステリックな妄想のように聞こえます。高々100万人いるかいないかという外国人に参政権、それも地方に限って認めるくらい構わないのじゃないだろうか。健康保険や生活保護を外国人に与えるのと比べれば金もかからないし、口角泡を飛ばして熱く議論するようなものではないだろう、というわけです。いずれにせよ外国人地方参政権の話は、日常生活とあまり関係のない、よく知らないし、よくわからない問題だというのが、平均的日本人でした。

外国人地方参政権は日本と韓国の二国間問題

そもそもなぜ日本に住む外国人たちは参政権を求めるのでしょうか。今回の外国人地方参政権で対象になっているのは、日本に永住資格を持っている外国人です。今のところ永住資格のない外国人にも参政権を与えるべきだという主張は大きなものではありません。

永住資格獲得には10年以上日本に滞在し、素行が良好で、生計をきちんと営んでいるといった条件を満たす必要があります。この条件はかなり厳しいもので、日本国籍を取得する帰化より難しいくらいです。定住資格を持てるくらいなら帰化をして日本国籍を取ったらいいじゃないか、というのは普通に感じる疑問です。

これには、運用上は帰化はかなり厳しい審査があるので、永住資格を持つ外国人が自動的に帰化できるとまで言うことはできないという現実はあります。しかし、それ以上に大きな障害になっているのは、帰化をするためには母国の国籍を捨てることが求められることです。

母国の国籍を捨てることに抵抗感を持つのはアメリカ人やオーストラリア、ヨーロッパ諸国のように先進国の出身者が多いようです。これらの国の出身者は内心日本よりすぐれた国の人間だと考えている人も多いのでしょう。

次に在日と称される、韓国国籍、北朝鮮国籍を持つ特別永住者たちです。在日の人々は文化的には日本人に近い、あるいは日本人そのものなのですが、今の国籍の放棄がアイデンティティーの喪失につながると考えられているようです。日本国籍の取得が、日本国内の在日という一つのコミュニティーから疎外されるということもあるかもしれません。

外国人の地方参政権取得という問題は、大半が特別永住権を持つ在日韓国人に地方参政権を韓国籍を放棄しないままで与えるかどうかという議論です(北朝鮮を代表する朝鮮総連は、在日朝鮮人はあくまでも北朝鮮国籍を持つ公民であるとの立場から、地方参政権を求めていません)。それ以外の例えば永住資格を持つオーストラリア人が地方参政権を持ちたいと思うことはあるでしょうが、数の上では例外的です。少なくとも地方参政権を与えたから、日本の政治の動きに何か影響を与えるようなことは考えられません。外国人地方参政権は事実上、地方参政権を求める韓国と日本の二国間の話と考えられます。

何が問題なのか

中国や韓国、朝鮮の悪口ばかり言って、無用(と思える)危機を煽り立てるのは右派の特徴ですが、今回の外国人地方参政権問題もかれらの妄想が作り出したフィクションなのでしょうか。右派の懸念は、「外国人地方参政権を付与することである地方自治体に特定の外国人が集まることで、その地方自治体の首長、議会を乗っ取ってしまう」とするものです。しかもその特定外国人はかれらの嫌う韓国人です(将来的には急速に数を増している中国人も考えられます)。

この件については右派の懸念を必ずしも妄想と片付けられないものがあります。なぜなら、地方政治から日本の政治を動かしてやろうと、一部の韓国人が考える可能性はあるからです。端的な懸念は対馬でしょう。対馬は韓国人のかなりが自国領であるとを主張していますし、実際韓国人が対馬の土地を積極的に買っていることは周知の事実です。

対馬の人口は3万6千人ですから、1万人程度の韓国人が対馬に定住して、なおかつ選挙権を得ると、対馬の韓国所属決議のようなものを市議会で可決するようなことは理論的に可能になります。とは言っても、直ちに対馬に韓国軍がそれを根拠に軍事侵入をするというのは極めて考えにくい事態ではあります。そんなことをすれは、日本がよほどのへまをしない限り国連の安全保障会議で韓国の侵略と認定されてしまうことは確実ですし、戦争がとんでもない犠牲を伴うことは韓国軍が一番良く知っています。

しかし、韓国による軍事侵略などなくても対馬の韓国帰属決議が採択されるだけで、相当に面倒な事態になることは間違いありません。問題は韓国の一般世論は日本との領土問題になると、日本の右派の韓国感よりさらに狂信的(と私には思えますが)な信念を持っていることです。「うっかりすると何をするかわからない」という実行力の点では日本のネット右翼などとは比べ物になりません。

一般論にせず議論を深めよう

日本が外国人労働者や移民をもっと受け入れるべきかの意見は集約化されてはいません。高齢化社会を迎えて介護など外国人にますます頼らざる得ないだろうと考える人は増えていると思いますが、外国人の増加ともに摩擦も起きてきています。しかし、日本が中長期的に外国人をさらに多数受け入れざる得ないのは確実でしょう。外国人も来たがらないような国になれば別ですが、それは将来のビジョンにするようなものではありません。

外国人労働者の多くは日本人の嫌がる仕事に就きますが、それが外国人の二級市民化に結びつくのは社会の安定のためにも好ましいことではありません、派遣労働者と正社員の待遇の差がよく問題になりますが、日本で働く外国人の待遇と人権を守り、日本人社会と共生、融合できる仕組みを作るのは大切です。

そのような仕組みの一つとして参政権の付与を行うことはそれほど突飛な考え方ではないでしょう。何といっても日本は圧倒的に日本人が多いのですから、それによって日本が乗っ取られてしまうようなことはありえません。そして鳩山首相の言うように「日本は日本人だけのもの」ではなく、そこに住む人全ての幸福を考えるべきだというのも正しい考え方だと思います。

しかし、外国人地方参政権は、このような一般論とは異なる次元の話で日本と韓国の二国間問題です。鳩山首相を含め民主党、公明党など外国人に地方参政権を認めるべきだとしている政党の議員たちは、(特にマスコミに登場する時は)これが日本と韓国との二国間問題であるということには口をつぐんで一般論に終始しようとしますが、これは欺瞞的態度と言われてもしかたないでしょう。

実際には、在日韓国人が地方参政権を持ったからといって、大挙して対馬に移住して対馬独立宣言などを議会で採択させることは、まず起こり得ないでしょう。在日韓国人も生活の基盤は日本にあり、日本人と本当に大喧嘩するような事態を望んでいるとは思えません。むしろ韓国籍のままで当座もらえる権利はもらって、市政、県政への影響力を確保したいというのが本音と考えられます。大体今でもその気になれば在日韓国人は日本国籍を容易に取得できるのですから、真っ正直に外国人地方参政権を求めずに、まず日本国籍を取得してそれから対馬に移住するということも可能です。

とは言っても、外国人地方参政権を国際化とか外国人の権利の確保のような視点で考えると何が何だかわからなくなって、右派の連中がまたも妄想で騒いでいるのかという話になってしまいます。妄想は大分混じっているかもしれませんが、まったく荒唐無稽なことを言っているわけではありません。決める前にもう一度じっくり考えてからでも遅くはないでしょう。少なくとも急ぐ話ではありません。

参照: 竹島
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この記事に対するコメント

そもそも「外国人に参政権を付与して日本に何の得があるのか?」という
大きな疑問が先にあるわけですが……。

そもそも、外国人がみな勤勉で真面目な労働者だと思ったら大間違いですよ。
なんというか、管理人様の人徳と言うか人の良さはとても強く伝わってきたのですが、
ちょっと簡単に物事を考えすぎてるんじゃないかなあと。
申し上げたい事はたくさんありますが、

1.福祉の充実した国で移民は自殺行為
2.世界の前例を見よ

突き詰めるとこの二点でしょうか。
そんなことをいってもじっくりと議論する以前に、
民主党は今年度中に法案を通す気満々のようですから無駄なことかもしれませんが。
【2010/01/23 03:22】 URL | 匿名 #- [ 編集]

Re: タイトルなし
> そもそも「外国人に参政権を付与して日本に何の得があるのか?」という
> 大きな疑問が先にあるわけですが……。
>
> そもそも、外国人がみな勤勉で真面目な労働者だと思ったら大間違いですよ。
> なんというか、管理人様の人徳と言うか人の良さはとても強く伝わってきたのですが、
> ちょっと簡単に物事を考えすぎてるんじゃないかなあと。
> 申し上げたい事はたくさんありますが、
>
> 1.福祉の充実した国で移民は自殺行為
> 2.世界の前例を見よ
>
> 突き詰めるとこの二点でしょうか。
> そんなことをいってもじっくりと議論する以前に、
> 民主党は今年度中に法案を通す気満々のようですから無駄なことかもしれませんが。

外国人の増加と参政権の問題は切り離して考えなさい、というのが私の趣旨です。外国人参政権の対象者は永住権を持つ外国人で、恐らく彼らの道徳水準が日本人の平均より悪いということはないと思います。

問題は外国人参政権の対象者は事実上在日韓国人だけで、後は例外でしかないということです。在日の人々が政治的まとまった行動を取る可能性は否定できませんし、それを警戒するのは当然だと思います。

ご意見の中身は外国人は信用できないし、日本に外国人がいるのは気にいらないということですね。それは外国人排斥になりますが、私はその立場はとりません。外国人と共生の方法を探らざる得ないだろうと考えています。
【2010/01/23 06:16】 URL | RealWave #- [ 編集]


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