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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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泣くなよ! 男なら
Toyoda.jpg

アメリカのトヨタディーラーの代表から励まされ思わず涙ぐむ豊田社長

トヨタの豊田社長がリコール問題に関連したトラブル対応についてアメリカ下院の公聴会に呼ばれ証言を行いました(2010・2・24)。アメリカ議会の公聴会は厳しいものですし、下手なことをしゃべると会社も個人も大きな責任を取らされることになるので、豊田社長にとって公聴会での証言は大変な精神的プレッシャーだったと想像されます。

半ば拷問のような公聴会の後、アメリカのトヨタディーラーが集まった席でディーラーの代表から「われわれはいつでもあなたを信頼して支援します」と言われて豊田社長は思わず涙ぐんでしまいました。身内の席での話ですし、この話はアメリカではそれほど話題になることはなかったようですが、豊田社長の泣いている様子は日本では肯定的に報道されました。

しかし、アメリカ社会では男が泣くというのは少なくとも伝統的には避けるべきものでした。アメリカでは‘ Big-Boys-Don't-Cry:大きな子は泣かない’という言葉があって、男は泣いてはいけないという社会文化的な抑圧があります。特に、リーダーと目される会社の役員、政治家が泣くというのは時として致命的ですらあります。

1972年の大統領選では民主党の最有力大統領候補と見られていたエドムンド・マスキーは、自分を中傷した新聞記事に怒りを表明しているうちに感情が高ぶって泣いてしまったため、大統領レースからの脱落を余儀なくされてしまいました。

2008年の大統領レースではヒラリー・クリントンがテレビインタビューの際に涙ぐんだことが、女はやはり大統領には向かないのではないかというかなりの議論をよびました。しかし、クリントンの場合は大統領選から脱落することまでにはいたらずに、そのまま大統領選キャンペーンは続けられました。

マスキーとクリントンとの世論の反応の差には男と女という違いがあったことは事実でしょう。しかし、30年以上の時の流れが、男は泣かないというアメリカの文化に変化をもたらしたということもあったと思われます。男は泣かない、逆に言え女は泣いてもよいという考えが、フェミニズムから批判されてきたのです。

今では、オリンピックで優勝した男子選手が泣くのはアメリカでも許される範囲となっているようです。タイガーウッズが父親が亡くなった翌年のマスターズで優勝し、声をつまらせながら「この勝利は父のものです」とスピーチしたのはかなりの感動を持って受け止められました。

それでも豊田社長がアメリカのディーラーの前で涙ぐんだのはやはりまずかったのではないかと思います。アメリカはリーダーに対してはパターナリズム(父権主義)的な強さを求めるのが普通で、それには涙はふさわしくないと思われているからです。

おそらく豊田社長が日本人ディーラーの前で泣けば、ディーラー達は「お世話になったトヨタのために頑張ろう」とい気になるでしょう。しかしアメリカ人はリーダーが泣くと、エンジンから火を吹いている飛行機の機長から涙ながらに「私は全力を尽くします。皆さんも最後まで希望を捨てないでください」と言われた乗客ような気分になるのではないかと思います。

いや日本でも社長が泣いても良いのは会社が倒産した時くらいではないでしょうか。同じような状況で経団連会長を務めた奥田元トヨタ社長が泣いたかいうとあまり泣きそうには思えません。奥田氏に限らず歴代の経団連会長でも泣きそうな人は見当たりません。

今回のトヨタ車のリコールはトヨタにとって大きな試練ですが、車の欠陥だけの問題であるなら、次第に世論は沈静化していきます。トヨタにとっての問題はそのような外的な問題ではなく、日米の文化的な差もあまり考えず内輪の席であっさり涙腺が緩んでしまうようなリーダーを戴いて大丈夫かということです。日本人でもそう感じることがあるとすれば、アメリカ人や世界中でトヨタで生計を立てている数十万の人々はもっとそう思うのではないでしょうか。
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この記事に対するコメント
はじめまして
こんにちは!!
某キーワードから飛んできましたが、お坊ちゃん育ちで泣くのも無理ないと思いますよ。
私の会社の顧客は、T田さんの車の試作車を作っていますが、今皆泣きたいくらいしんどいですよ。内心泣いてますけど。T田さんも下請けさんへの管理や発注も含めてもっとしっかりして頂きたかったというのが本音ですね。何人もいる副社長さん達は一体なんだったのかと思います。今の時代、女性の社会進出も著しいですから泣くのも無理はないと思いました。ここで若社長には一念発起してアメリカの都合のいいようにされないよう頑張って明るいT田を造って欲しいです。
【2010/03/13 13:49】 URL | miss-k #a2H6GHBU [ 編集]


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うまい比喩 その4  

危機的状況での涙ながらの弁明について     アメリカのトヨタディーラーの代表から励まされ思わず涙ぐむ豊田社長 http://realwave.blog70.fc2.com/blog-date-201002.html 今では、オリンピックで... 営業の良識を問う【2012/12/09 18:28】

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