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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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原発論議をTwitterでしてみました
twitter-logo.png

Twitterは議論のためには作られていない

前回のブログ記事東海地震と浜岡原発もその一部なのですが、Twitterを使ってどの程度議論というものができるか試したい気持ちもあって、原発の論議を色々な人を相手にしてみました。

Twitterでは1回のツイート(つぶやき)は140文字という制限があります。つまり英語圏ではNow in Akasaka. Going to have Italian dinner程度のことを言うように作られています。この文章は44文字なのですが、日本語で「赤坂ナウ*。イタリア料理店に行く」なら17文字で済んでしまいます。
(*この「ナウ」というやや座りの悪い日本語はTwitter用語で「今どこそこにいます」という意味です)

日本語は漢字が使えるので、同じ文字数でも英語の2-3倍の内容は楽に伝えることができます。日本語ならTwitterでミニブログのようなものは簡単にできますし、議論をある程度行うことも可能です。しかし、Twitterは多分そんなことは想定していないので、議論するための機能はとても貧弱です。

Twitterを利用さされている方はご存じのように、Twitterは第三者が議論の様子を見るのにあまり便利ではありません。Twitterには「フォロー」という機能があって、私のTwitterでの名前realwavebabaをフォローしていると私のツイートは見られるのですが、私が議論している相手もフォローしていないとわざわざ覗きにいかない限り相手の言い分は判りません。私が自分のツイートの中に相手のツイートを添付していけばよいのですが、Twitterの1ツイート当り140文字という制限にすぐ引っかかってしまうのでそうもいきません。

それでもTwitterの世界では多数の人が様々な意見を「つぶやいて」います。原発のような複雑で難解であっても日常生活に深く関係するような問題を幅広い観点から考えるのには、情報の宝庫だと言えます。

原発論議を仕掛けてみました

ということでTwitterの中で原発論議をしている方たちに、意見を勝手にどんどん送りつけてみました。Twitterでは原発議論をしていることはすぐに判るので、議論をしている人を見つけたら、その相手のツイートを見る形で様々な意見を発信している人達を広範囲にみることができますし、自分の考えを直接伝えることができます。

たとえば、

原発の事故は水蒸気爆発を伴う炉心溶融以外は他の工場爆発、環境汚染と比べ大きな危険ではありません。放射能汚染をダイオキシン、アスベストなどと比べて特に危険視するのはバランスを欠くと思います。

というツイートを、原発の危険を論じている人達に送り、これに対し反論があったりなかったりするわけですが、すぐに問題が出てきました。

こちらかツイートを送りつけられた方が答えを返してくれる場合、色々な人にツイートを送ると何に応えてもらったのか判らなくなってしまうのです。その結果、

先日私は貴方の疑問にお答えしました。それは十分でなかったかもしれません。しかし「ありがとう」の一言もない方に私は貴方の技術的根拠のない妄想に想像を膨らませ、これでその妄想は払拭できますかと回答する気にはなれません

と怒り出す人が出てきました。

ちなみにここで「妄想」と言われているのは原発所内で保守作業に従事する労働者が年間被曝線量(1年に浴びることを許されている放射線の量)の制限を超えているのではないかという問題です。

この件は沢山の告発が行われ、海外でドキュメンタリーにまでなているのですが、保守作業などの末端の作業に従事する労働者集めを電力会社は下請け任せにしているらしく、実態の把握も十分にできていないようです。

実態把握という点では、原発からの排気、排水の放射能レベルは電力会社は厳しくチェックし、データーの公開もしています。とかく原発について隠蔽体質があると非難される電力会社ですが、外部に排出される放射能の測定データーを捏造したという話はいまだかつてありません。

これに対し労働者の被曝は、同じ人物を偽名で繰り返し雇っても電力会社が直接関与していなければチェックできないことになります。年間いくらまでと決められた被曝線量の制限が有名無実になるだけでなく、保安上も好ましくない状態ですが、原発支持派の人達(私がたまた意見を交換した人だけですが)は頑なにチェックシステムの問題を認めようとしませんでした。最後はとうとう、

繰り返しになるかもしれませんが、私は科学的な根拠に立脚しない批判は、発言の自由の範疇を超えている、場合によっては犯罪行為(名誉毀損)と考えます。
これで終わりにしましょう。お互い正しいと思うことが違うのだから不毛です。

と言われてしまい、議論は打ち切られました。

話は被曝線量という物理学的な話ですが、こちらの問題にしているのは法を守っていると言えるようなチェックシステムがあるかどうかです。チェックシステムがあるかないかという話なのに、「被曝労働者がいるという証拠がないじゃないか」と言われるのは少々心外だったので、

これは電力会社に対する警告ですが、労働者被曝は将来大きな問題になる可能性があります。問題にしたがっている人は沢山いるからです。早い段階で芽を摘むべきでしょう。

といささかきつい口調になってしまいました。

少しわき道にそれますが、レントゲンの発明後のX線技師の被曝から始まって、原子炉開発、原爆爆発直後の戦闘訓練などで、沢山の被曝被害が出て、後年高い発ガン率など多くの障害が確認されました。日本の原発保守で被曝被害が出ていないかは将来に渡る問題を抱えています。

しかし、Twitterの中で「聞く耳持たない」のは圧倒的に反原発論者の方でした。反原発論者の展開する原発の問題で、原発外部への放射能漏れの事実は確認されていませんし、その他大量の温排水(一級河川の流量に優に匹敵する量が排出されています)などを含め、環境に何らかの悪影響が確認されたことは事実上皆無です。原発の周りを嗅ぎまわって放射能の影響を調査しても科学的に意味のある結果は得られていません。

それでも反原発派の人は原発に関する素朴な恐怖心で原発の「事故の可能性」を「必ず事故は起きる」あるいは「人権侵害に相当する危険状態」と断定してしまいます。このような反原発派と原発推進派が議論しても当然平行線になりますが双方に向けて、

議論が平行線なのは原発事故を定量的に考えるか定性的に考えるかの違いです。定性的には事故はありえます。定量的には2万年に1回以下です。 定性的には隕石落下で明日にも地球は滅亡します。今すぐ全廃するかも現実的な課題です。

というツイートを出しましたが、当然のように返事はありません。なお、2万年に1回というのは原発の中で本当に危険と思われる事故、炉心溶融(メルトダウン)をPSAという分析手法で予測した数字です。PSAの数字ではこれより2ケタも事故確率が小さなものもありますが、過去世界中で4回炉心溶融があったという事実からは2万年に1回という数字の方が近いと言えます。

PSAで算出される確率は幅がありますし原発ごとに分析するのが基本なのですが、原発が危険かどうかを論じるときには本来は出発点であるべきです。ところが、反原発派、原発支持派双方ともPSAをあまり持ち出しません。

原発の事故発生確率を予測するPSA (PRA)手法は人気がない。反原発派からは確率がひどく低く計算されるのが気に入らないし、原発推進派は事故が起こる前提で物を考えるのが面白くないし事故の起きるシナリオをあまり言いたくない。PSA抜きで原発の良し悪しを論ずるのは無意味だと思うけど。

ということのようなのですが、海外の議論ではPSAを持ち出す人は、概ね原発に肯定的です。PSAを計算すれば原発の隣に住むことくらいは平気なはずなのですが、どうも日本の原発支持派は「2万年(あるいは2千万年)に1回くらいの事故だから気にしなくていいじゃないか」と言いたくはないようです。ま、反原発派も「そうですね」とはとても言いそうもないので仕方ないかもしれません。

地震は原発には恐ろしい脅威ではないはずなのですが、原発と地震を組み合わせると、恐怖の二乗のようなことになって、「気にするな」と言っても納得はしてもらえません。

常識で考えてみて下さい。東海地震でも近代的なビルは殆ど崩壊しないでしょう。原発は最も頑丈な建造物の一つです。配管などの被害は処理できます。原発は地震には強いのです。危険はもっと違う所にあります。

と言ってみたのですが、

「『東海地震で近代的なビルは崩壊しない』というの も 疑問です。原発の問題・危険は地震以外にも多くあり、このまま稼働し続けてこの先ハッピーな未来が見えますか?答えは、NOです。でっ、去年の地震でボルトが吹っ飛ぶような浜岡は止めるべきでしょう

とばっさりです。もちろん地震で原発は大丈夫だろうという判断は100%確かなものではありませんし、私自身原発を恒久的な未来を託する技術とは思っていません。

しかし、私は原発の廃止は50-100年という期間が必要だろうと思っています。

私は原発は将来の明るい技術ではないとも思います。ただ、即時全廃は非現実的でしょう。50年くらいかければ全廃ないし相当減らすことは可能です。地震危険地域は安全性のアセスをオープンに行った方が良いでしょう。」

このような足して二で割る式の意見は世の中で、特にネットの世界では強力な支持を受けることはなかなかできません。支持されないというより「そんな当たり前のことを聞きたいわけじゃない。もっと気の効いたことを書いたらどうだ」ことかもしれません。

Twitterで議論してみて

Twitterで原発をテーマに議論してみた経験を書いてみました。書きながら改めて感じたのはTwitterとはその瞬間瞬間の「つぶやく」ためのツールだということです。

Twitterで書いたこと、相手に送ったメッセージ、相手から返答の有無とその内容の整理をしようと思ったのですが、とても簡単にはできません。Twitterにはハッシュタグといってツイートに#付きのアルファベットの言葉を付けると、そのキーワードのついたツイートを一覧できる機能があるのですが、ハッシュワードも文字数に入れられるので、140文字という制限ではハッシュワードの文字数が惜しくなります。

しかも、ハッシュワードを付けたツイートが全て確実に一覧できるかというとどうもそうでもないようです。理由はわかりませんが、「#hashwordに一致するツイートはありませんでした」と言われて検索がうまくいかないこともあるのです。

それに相手がちゃんとハッシュワードを付けて返答してくれるというものでもありません。何かの仲間内の連絡にTwitterを使っている限りはルールを皆守るでしょうが、適当な相手を見つけて「乱入」するようにツイートを送りつけても、返事が帰ってくれば上等で無視が普通です。

メーリングリストのような同報機能が弱いのも欠点です。相手先のアドレスをツイートの中にどんどん書いていけば複数の人にツイートを送れますが、やはり140文字の制限の中にアドレスの文字数が含まれるので、本文に使える文字数が減ってしまいます。

そういうわけでTwitterは色々な人が参加していて、意見、情報を得るにはなかなか良いツールだが、議論を本格的に行って、何かまとまった結果を出すとには結構不便が多いと言えます。

一方、2チャンネルなどですぐに議論がヒートして相手を口汚く罵ることはTwitterではずっと少ないようです(この点少し私自身反省すべき点はありましたが)。これはTwitterが匿名を基本にしていない(匿名にすることは難しくありませんが)ということと、2チャンネルのように一つのテーマに勝手に参加するのではなく、あくまでも自分のアドレスという「ホーム」から発信するシステムなっているということが理由かもしれません。

いずれにせよ、最後は罵詈雑言をぶつけ合ってお終いのようなことがあまりなく、せいぜい「黙殺」で終わるというのは大分文化的を言えるでしょう。

今後Twitterがどのように発展するか(あるいは衰退するか)はわかりませんが、現在の機能では議論の場を提供するには色々不便が多いということは確かです。何万もフォロワーつまり読者を抱える有名人なら、広報宣伝あるいは情報提供に役立つでしょうが、何万ものフォロワーからツイートがどんどん飛び込んできてどのように処理しているか不思議です。

何しろオバマ大統領などは4百万以上のフォロワーを抱えています。フォロワー以外でもツイートを送りつけることはできるので、どのようにさばいているか他人事ながら気になります。これで政策決定の新しいプロセスの一部なんかになれるのでしょうか。

140文字の制限は日本語を使っていても、あるいは日本語だからこそ、欲求不満の残る文字数です。図や写真を送れないのも不便と言えば不便です。結局Twitterは本格的に何かを伝えるというより、ブログその他のサイトや情報を知らせるという本来の目的で使うのが良いのだろうというのが私の結論です。Twitterでつぶやいてばかりいないで、ブログもちゃんと書けよということなのかもしれません。
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この記事に対するコメント

RealWave様

こんばんは。

PSAをめぐる態度など原発容認派と反対派の特徴は面白いですね。
Twitterという仕組みに対するRealWaveさんの総括を読んで安心しました.Twitterの意義があまり見出せなかったものですから。

RealWaveさんのツイートで不機嫌になった人は、「ありがとう」という礼儀の有無を表向き取り上げていながら、内心RealWaveさんの端的な突込みに明確な返答が出来ず自分自身にイライラしたのではないでしょうか。
【2010/06/09 00:11】 URL | 佐藤健 #- [ 編集]

Re: タイトルなし
佐藤様、
いつもご覧いただきありがとうございます。

最後は「根拠のないことを言うと名誉棄損で訴える」みたいな話になってしまいました。Twitterでも議論を続けるとこうなります。

それでも原発支持派の人たちとはかなり議論ができ、結果労働者被曝が存在しないという証明ができないということが、ほぼ確信できました。反原発派の人々には殆ど黙殺されました。こちらは聞きたいことはあまりないので、それでも良いのですが。

【2010/06/09 05:24】 URL | RealWave #OVWif65Y [ 編集]


>規則は正しく実行されているという検証プロセスが組み込まれていない限り守られている
>保証などない。(twitterより抜粋)
とtwitterで提言されていましたが、検証プロセスは事業者が自ら行うものとして「品筆保証活動」が、
原子力安全保安院が行うものとして「保安検査」があります。
中国電力の一件でこれらが万全とは言いがたいことが示されてしまいましたが、それでも一定の成果はあると思います。

放射線作業従事者の身元確認や放射線防護についても、この検査の対象の一部なので、チェックシステムは一応存在していると言えるでしょう。

【2010/06/15 00:36】 URL | 議論を追っていました #6fHT.MZQ [ 編集]

Re: タイトルなし

> チェックシステムは一応存在していると言えるでしょう。

Twitterに書いたことですが、不適合管理検討会が機能した点は評価すべきでしょう。ただ結果規定の点検が行われずに使用を続けたことがあったのは事実です。

中国弦力自身が発表した事故の真因に上に物を言わない組織文化があるという指摘がありました。各プロセスの不備を疑問に思っても現場が上に伝えることがしにくい空気があるというkとでしょう。組織文化を変える前に、問題点を早期に見つけるプロセスをビルトインすべきでしょう。

【2010/06/16 00:02】 URL | RealWave #OVWif65Y [ 編集]


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