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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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あまりにも愚かな中国人水資源略奪論
Forest.jpg

世の中に納得できない話などいくらでもありますが、気になっているものの一つに、日本の森林資源、水資源を買い漁る中国人への脅威論があります。中国人が日本の豊かな森林や水源に目を付けて、日本から奪おうとしていると言うのです。

これはごく一部の人が言っているのではありません。テレビなどマスコミでもそのような観点で報道されることが多くなっています。相当多数の日本人が中国人の森林や土地の買収に脅威や不安を感じていることは間違いありません。

しかし、少し常識で物事を考えれば、そのような脅威論は全くと言ってよいほど根拠のない馬鹿馬鹿しいものだということがわかります。まず、水資源について言うと、日本では1年におおよそ5千億トンの水が資源として利用可能とされています。

かりに、その1割を中国に持って行こうとすれば、5百億トン、10万トンの石油タンカー50万隻分に相当する量を輸送しなければなりません。これは日本が1年に輸入する石油の2百倍にもなります。こんな大量の水をどうやって運ぶというのでしょうか。50万隻のタンカーを用意したとしても、港までパイプラインを敷設する必要もあります。パイプラインは莫大な建設費が必要です。

水は非常に価格が安く提供される必要があり、そのために水不足の地域へ他の地域から水を運ぶのは簡単ではありません。日本国内でも水不足で渇水が起きることはよくありますが、例えば四国の渇水を北海道から水を運んで解決することはできません。そんなことをすると、ガソリンで水洗トイレを流すようなとんでもないカネがかかってしまうからです。

日本国内でも水の輸送による融通ができないのですから、世界ではもっと困難です。オイルマネーで溢れる中東も水は輸入するわけにはいかず、海水の淡水化などで自国で調達しなくてはいけません。日本の水を中国に持っていくなどあり得ない話であることは間違いありません。

おまけに、水資源を効率よく確保しようとすると、ダムや湖から取水する必要があります。ダムも湖も外国人に売ってしまった例はありません。つまり、水はほとんどが公的な機関が管理、所有しています。これではカネがいくらあっても勝手に持ち出すことはできません。

ダムや湖は公的機関が持っていても、水資源の供給を行う森林資源は買えるのではないかという人もいるでしょう。しかし、森は買えても、森に降り注いだ雨や地面にしみ込んだ地下水を独占するわけにはいけません。 それでは、資源としての森そのものはどうでしょうか。豊かな日本の緑は赤茶けた土地に覆われた中国人にとって奪い取る価値のある魅力的なものなのではないでしょうか。

しかし、これも少し算数ができればおかしな話だということがわかります。日本の森林を中国人が買えるのは売る日本人がいるからです。では、なぜ森が売られるかというと林業が日本では成り立たないからです。

日本は素晴らしい緑の自然に恵まれていますが、大部分の森林は山つまり傾斜地にあります。傾斜地の森林伐採は技術的に難しく、効率は低くならざるえません。まして、日本のような高い労働コストの国では、伐採された木もとても採算の合うような価格では売れないのです。

日本人がやって採算性の合わない林業を中国人がやれば儲かるようにできるというのは考えにくいことです。中国人は木材資源としての森林ではなく、豊かな自然そのものが魅力的だと思ったから森林を買うのです(算数のできない中国人は除きます)。

木材や水資源を採算の合う値段では持ち出せないとしたら、中国人が日本の土地を買うことが日本人にとって何か問題になるようなことがあるのでしょうか。かりに、日本と中国が戦争になっても日本の土地を中国に運び出すことはできません。中国人所有の土地は敵性資産として接収の憂き目にあう可能性大です。

自衛隊や米軍基地周辺の土地は防衛上問題ではないのでしょうか。もし、中国人が自衛隊基地の隣接地に大砲の設置でもすればそのような心配があるかもしれませんが、そんなことは日本の法律でできません。中国人所有の土地といっても日本領土であることには変わりなく、日本の司法権は有効です。

大砲は持ち込めないが望遠鏡で基地の中を覗くようなスパイ活動は可能だと考える人もいるかもしれません。しかし、日本は中国のような軍事施設の近くで写真撮影をするとあっさり逮捕されるような国ではありません。わざわざ土地など買わなくても、道路から撮影したり、近くのビルの一室を借りれば十分でしょう。

中国人の買った土地に日本の司法権がおよぶとしても、領事館の土地は治外法権です。心配はないのでしょうか。現に新潟では小学校の跡地約5千坪を安く中国に払い下げ領事館を建設しようという計画が強い反対で頓挫してしましました。

反対した人は広い治外法権の場所が町の真ん中にできるなどとんでもないと考えたのでしょう。しかし、そんなことを言いだせば大使館、領事館は建設できないことになってしまいます。

もともと大使館、領事館はスパイの本拠地のようなものです。中国だけでなく、アメリカもロシアも多数の諜報部員、工作員が大使館を拠点に活動しています。むしろ懸念されるのはラオスなど中国の周辺国で治外法権の広大な土地に多数の中国人を住みわがもの顔で活動していることが日本でも再現されることでしょう。

このようなことはあり得ないことではありません。戦前は列強が上海など中国の主要都市に租界を作り、中国は自国にして自国でない状況を認めざるえませんでした。ただ、租界は列強に土地を買い占められたからできたのではなく、軍事力、経済力で中国が他国に圧倒されてしまったからできたのです。

もし、日本がラオスやカンボジア並みの国力に転落し、中国が経済成長を続ければ日本人は租界でなくても、別荘を持ったり、旅行に来る中国人に召使のようのサービスするしかなくなるでしょう。長い間日本人は東南アジアでそのように振舞ってきたのです。

結局、中国人が土地を買うことに恐怖を覚えるのは、日本の国力が衰退する一方で、中国の影響力が巨大になっていくことへの屈折した反応なのかもしれません。そうでもなければ、中国人が日本中の水をペットボトルに詰めて中国に持って行ってしまうといった妄想に取りつかれることはないでしょう。

しかし、中国の脅威は水資源の買い占めなどではなく、軍事的には核兵器や近い将来建設される空母、そして何よりも膨れ続ける国防費です。また、経済的には巨大な市場を背景に急成長と競争向上を実現している企業です。

そのような本当の脅威に目をつむって、中国人の土地購入に反対するのは無意味というより危険です。少なくとも中国人の土地の購入は日本経済に貢献しますし、持ち出せない土地と言う資産を人質に取ることもできるからです。

あまりにも愚かな中国人水資源略奪論のような話がまかり通るというのは、日本が本当に衰退しつつあるからでしょう。残念ですが、それが現実のようです。
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この記事に対するコメント

ここに書かれている内容も、日本人の常識を当てはめた推測のひとつであり、中国人の水資源地の購入の本当の理由は不明です。
 中国の周辺民族への侵略の方法をしっかり理解していれば、楽観論ではすまないでしょう。中国人の水資源地の買占めに警戒している日本人は、中国が軍事費を倍増してることなど、とっくに知っているはずです。目をむけてないわけないでしょ。(笑)
 日本人の常識や美徳は中国人には大部分で通用しませんので、悪しからず。
 
【2011/07/06 03:34】 URL | れい #HfMzn2gY [ 編集]


寝言ですか?
【2012/04/20 17:49】 URL | 山田 #SFo5/nok [ 編集]


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