ビジネスのための雑学知ったかぶり
ビジネスでも雑学は重要! 知っていると少しは役に立ったり、薀蓄を自慢できる話題をご紹介
プロフィール

RealWave

Author:RealWave
Twitterアカウントはrealwavebabaです。

馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

ご連絡はrealwaveconsulting@yahoo.co.jpまで

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

お客様カウンター

Since 2009/10/21

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

吉野家の決断 (1)
im20060918NN000Y4061809200613.jpg


米国産牛肉の輸入が再開され、吉野家の牛丼が数量、期間限定つきながら徐々に再開されています。街のあちこちにある吉野家の店先を見ると「本日分売切」という張り紙。限定販売の牛丼の需要は堅調なようです。牛丼は吉野家の専売ではなく、他にもすき家をはじめいくつもチェーン店がありますが、吉野家だけが米国産牛肉にこだわり、米国産牛肉の輸入禁止の期間「牛丼」の吉野家だったにもかかわらず、牛丼の販売をしていなかったのですが、ようやく昔の姿に戻ることができるわけです。

吉野家の米国産牛肉へのこだわりは、大きな見返りを生んでいます。牛丼販売は輸入禁止にともない中止となった時も、販売を再開したときもNHKを始めとしたテレビ、新聞で大きく報じられました。吉野家が「牛丼再開しました」という広告を打つ必要もなく、莫大な量の宣伝ができたことになります。また、牛丼に対する一種の飢餓状態が生じた結果、安売り競争で一杯280円まで低下した牛丼の価格が400円以上になっても売れています。吉野家は牛丼が他社と差別化されたブランドイメージを確立することができたとさえ言えそうです。

しかし、牛丼の販売中止は深刻な犠牲もともないました。吉野家のIR情報によると2004年の初めに牛丼が店頭から消えたことにともない、平成17年2月の決算で牛丼の販売部門である吉野家ディー・アンド・シーの売り上げは約630億円と平成16年の売り上げ約830億円と比べて27%近く低下しました。平成18年2月の決算でも売り上げは約660億円と4%程度しか回復していません。主力商品どころか「牛丼の吉野家」が牛丼抜きで売り上げの低下が上記の程度で済んだことがむしろ驚きかもしれません。少なくともマクドナルドでハンバーガーが販売中止になれば、この程度の売り上げ低下ではおさまらないでしょう。

牛丼販売中止期間、もちろん吉野家はさまざまな努力を行いました。豚ドンなど代替品を開発したり、正社員をパートに大幅に置き換えたり、売り上げ維持と経費削減の対策を打ち続け、平成18年度には売り上げは微増だったものの、15億円程度の黒字化に成功しました。それでも牛丼販売中止の前の平成16年度には110億円の営業利益を上げていたのですから、苦しい状況に変わりはありません。しかし牛丼の売り上げがフルに貢献する来期平成20年度決算は、売り上げ、利益とも大幅な回復が達成されるでしょう。むしろ、価格競争から逃れ、高まったブランドイメージをベースに今までにない好決算になる可能性も十分です。結果的にはめでたしめでたしというということなのですが、これは当然の成果なのでしょうか。それとも、たまたま結果論としてうまくいっただけなのでしょうか。このような危機に遭遇したとき経営者はどのような判断をくだすべきなのでしょうか。 (この項続く
スポンサーサイト

テーマ:意思決定 - ジャンル:政治・経済

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://realwave.blog70.fc2.com/tb.php/28-1c249555
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。