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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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香港男性はなぜ長生き? 喫煙率と平均寿命
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少し旧聞に属しますが、今年の7月厚生労働省の発表した簡易生命表によると、女性の平均寿命は85.49歳、男性は78.53歳となっています。厚生労働省は他国との比較データーも発表しており、これによると女性は21年連続の世界一、男性は前年度の2位から4位になっています。男性は香港(79.0歳)、アイスランド(78.9歳)、スイス(78.6歳)の後塵を拝しています。平均寿命はインフルエンザの流行のような一時的な現象でもかなり変動しますし、統計年度の違いもあり直接的な比較は簡単ではないのですが、国連人口基金の2005年度版世界の平均寿命の比較では、日本の男女の平均寿命は78.7歳、85.8歳なのに対し、香港は78.9歳、84.9歳になっていて、やはり男性は香港が上回っています。

香港の平均寿命が高いのは多少意外に思われるかもしれませんが、香港の生活程度は日本と同水準で先進国のレベルですからそれ自身不思議はありません。しかし、男女の逆転はなぜ生じたのでしょうか。このような疑問は意外と答えるのが難しく、断定的なことはなかなか言えません。実際、香港が男性平均寿命世界一であると報じられたときマスコミは特に理由についてのコメントは行いませんでした。難しくなってしまうのは、人が亡くなる原因は癌だったり、心筋梗塞だったり、殺されたり、洪水で溺れたりと色々で何か決定的なものを特定することができず、あくまでも統計的に有意な違いがある議論することしかできないからです。このため公害、薬害などでも犯人と名指しされた企業側が「因果関係が証明されていない」と言って逃げ回ることが多くなるようなことも起きてしまいます。アスベスト被害でも、アスベストの吸引から数十年たって中皮腫になる確率が著しく高まるという現象がわかっていますが、ナイフで心臓を刺されたから死んだというような確実な話ではありません。確率的な推論で病気の発生原因や食物の薬理効果などを分析することを疫学的手法と言いますが、疫学的手法では因果関係の存在の示唆はできますが、生理科学的な原因プロセスの解明はできません。

さて疫学的でも良いですから、香港と日本の男女の平均寿命の差の逆転の原因は説明できるでしょうか。ここからは仮説と言う名の思いつきを出発にするしかありません。そこで喫煙率に注目してみます。これは私がタバコを吸わないからで、タバコを吸う人なら自殺率あたりを調べるかもしれません。自殺のデーターはわかりませんが、喫煙率のデーターはかなり色々な形で調べられています。WHO(世界保健機構)の2002年の統計では日本の喫煙率は男女それぞれ、52.8%、13.4%です。WHO の統計に香港は入っていないのですが香港のTobacco Control Office Department of Health (こんな組織があるんですね)によると男女で22.%、3.5%となっています。香港が禁煙に熱心なのは確かで、タバコは1箱480円、税金なんぞは極力なくすという土地柄では大変な課税が行われています。来年にはレストランは全て禁煙になるようです。

香港と日本の平均寿命を比べると、年度や統計の取り方で差はあるでしょうが概ね、男は+0.2歳、女は-0.9歳です。これに対し喫煙率は男で-30%、女で-10%。男と女で喫煙の影響は異なるかもしれませんが、ほぼ同等とすると喫煙率20%の差が、平均寿命の1.1歳になっていると考えられます。つまり喫煙率10%が平均寿命約0.5歳の差につながることになります。

日本の場合男女の平均寿命の差は約7歳ですが、喫煙率10%が0.5歳になっているとすると、喫煙率が同じ場合の差は約5歳になります。この5歳という差が喫煙率を除いた男女の基本的寿命の差ということになりますが、他国ではどうでしょう。スウェーデンは男女の喫煙率は19%と同じなのですが、平均寿命の差は4.6歳。スイスは男が39%、女が28%の喫煙率で喫煙率の差を調整すると、差はほぼ5歳。同じような調整済みの値を計算するとアメリカも5歳。フランスはなぜか7歳。話を香港に戻すと5歳になります。例外もありますですが、喫煙率10%の増加が平均寿命で0.5歳の低下になるという推測はどうやら正しそうです。

喫煙率10%で0.5歳平均寿命が縮まるのなら、喫煙率0%と100%、つまり非喫煙者と喫煙者の平均寿命の差は約5歳になるはずです。個人に立ち戻ればタバコをやめれば(もう遅いなどと言わないで)寿命の期待値は5歳伸びることになります。たった5年と考える人もいるでしょうし(これは確率の話で確実に5年寿命が伸びると保証されているわけではないとか理由をつけるわけですね)、喫煙は緩慢な自殺と考える人もいるでしょう。私は吉野家で牛丼を食べるより、隣でタバコを吸われるよほど生命への危険は高いと思いますが、どうでしょうか。
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テーマ:時事 - ジャンル:政治・経済

この記事に対するコメント
果たしてそうでしょうか?
香港の大多数の民族のテロメアの長さやその抗酸化力のデータ抜きで疫学的統計に意味があるのかははたはた疑問です。私は遺伝子的要因と平均寿命の関連性を考える派の人間なので。例を挙げますと漢民族は大和民族と比較した場合、髪が伸びる長さが(毛周期)がぜんぜん違い多くの日本人よりも長く伸ばす事が可能です。ですので遺伝子的(長生き遺伝子)のデータ抜きに考えるのは難しいでしょう。じゃあそれ以外はどうか?という問題ですがこの場合日本人とそれ以外の平均体温の差(免疫力)も考慮に入れないとなんのデータにもならないと思います。あと例に出している国がどれも先進国(二制度)であり喫煙を悪者にすれば課税しやすくなる、結局税収を上げられる、国益にかなう政策であるということを考えると情報ソースが政府側である場合、彼らにとって都合のいい情報しか流さないのはどの国でも同じかと思います。
【2011/06/30 22:31】 URL | スミス #- [ 編集]


私もタバコを吸わないので、喫煙率と平均寿命の関係が証明できるデータを探しているのですが見つかりません、その関係が証明出来なくて困っております。
日本を基準にしたいのですが、日本の平均寿命が高すぎるのが原因です、喫煙率と平均寿命が比例するデータをご存知でしたら教えてください。
【2011/09/21 03:43】 URL | 匿名 #- [ 編集]


喫煙が原因で寿命、死因に関連しているとは言えず
0.5歳などという数値は誤差に過ぎず

どうしても喫煙と寿命を関連付けたいファシズム的な考え方に読める
漠然と長生きするという思考の意味を考えた方が良さそう
【2011/10/03 02:11】 URL | PALLMALL #- [ 編集]


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