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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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フリーランスのビジネス戦略
前回のブログ記事「社畜なんてひどすぎる」でも触れましたが、「社畜」というのはもはや絶滅危惧種です。企業がリストラという名の首切りを行い、終身雇用は最早存在しません。社畜として一生企業に飼われていくという会社人生は、これからは例外的なものになってしまうでしょう。

かつては特別の能力を持っているか、よほど自分のしたいことにこだわる人が主だった、企業とは独立して仕事をする、「フリーランス」が普通の職業の在り方になりつつあります。例え会社の正社員におさまっていても、終身雇用でなければ転職さらにフリーランスとして働くことを誰もが考えることが必要になりました。

しかし、会社を辞めることについては、「社畜人生とおさらばして自己実現」のようなバラ色の未来像か、その逆にフリーター、派遣社員という「企業社会の底辺に転落」といった悲観論ばかりが目立ちます。

ここではかつては会社で終身雇用の下で安定したサラリーマン人生を送っていたような人が、どのように新しい時代を適応いけばよいか、フリーランスとしての生き方をビジネス戦略の構築するという立場で考えてみます。


顧客視点で考えよう

顧客視点というのはビジネス戦略の基本中の基本です。ドラッカーがいみじくも「事業とは顧客を創造すること」と定義したように、顧客のないビジネスは考えられません。サラリーマンやフリーランスにとっては顧客とは雇ってくれる企業です。そして売っているものは自分のスキルや能力です。

しかし、転職したりフリーランスになることを「自己実現のため」と考えるのは、全くそれとは逆の発想です。「自分はこんなことをしたい」と考えるのは悪いことではありませんが、雇う、つまり購入するかどうかを決めるのは顧客である企業です。まず自分というものを顧客視点で見直すことが必要です。

ビジョンとミッション

ビジネス戦略を立てる時、まず必要なのは企業のビジョンとミッションを明確にすることです。ビジョンとは企業が「将来なりたいと思う姿」を、ミッションとは「企業が果たすべき役割、目的」です。たとえばフォード社のビジョンは「to become the world's leading consumer company for automotive products and services(自動車と関連サービスで世界のリーダーとなること)」です。

「楽しく仕事をして自己実現をはかり、かつ一定以上の収入を得る」というのは個人のビジョンとしては良いかもしれませんが、企業を顧客と考えれば職業としてのビジョンとは言えません。経理のプロを目指すなら「誰よりも正確でタイムリーな財務情報を企業に提供し、戦略的経営実行の支えとなる」といったものが企業から見て意味のあるビジョンです。

ミッションはビジョンを実現するための責務、目標です。グーグルは自分のミッションを「to organize the world's information and to make it universally accessible and useful(全世界の情報をまとめあげ、あらゆる目的に有用でアクセス可能な物とする)」です。人事マンなら「社員の能力が会社に100%活用できるように社員の情報を把握し、戦略的な切り口で整理すること」などはミッションと言えるでしょう。

別の言い方をするとビジョンとは「企業にとって価値がある自分のなるべき将来像」、ミッションとは「ビジョン実現のためにやるべき事、できなければいけない事」となります。ビジョンとミッションの違いは多少明確でないこともありますが、それは大きな問題ではありません。「顧客視点」で自分の理想像を定義することが必要です。

戦略策定

ビジネスの世界での戦略とは目標を達成するための具体的な方策です。ビジョンやミッションができて、どのような職業人になりたいかが決まれば、それを実現する方法が必要です。具体的な方法ですから、何を職業に選ぶかで中身は違ってきます。しかし、戦略は計画を付けて戦略計画とも呼ばれることが多いように、時間軸の中でどのように目標実現に近づいていくかをきちんと定義しておかなければなりません。

時間軸の沿って計画を作る時、ビジネス戦略ではいくつかの段階に分けて、段階ごとに達成する目標を決めます。例えば、

1.会社の仕組みの理解と目標とするコアスキルの明確化:企業の実態を学び、会社業務の基本的流れを理解する。将来核とするスキルを特定し、必要な資格取得などの準備を行う。
2.基本的能力の獲得:資格取得、英語力など基本的能力を身に付ける
3.コアスキルに基づくキャリアの開発:専門スキルを生かした仕事を中心にキャリアの開発を行う。この期間で達成すべき目標はさらにその時点で詳細に決める
4.コアスキルでのエキスパートとしての活躍する。場合により独立してコアスキルを基にした事業を展開する

のように各段階ごとでどのような自分になるか、それに要する時間、費用などを計画します。もちろん人生は思った通りにはなかなかいかないので、戦略がそのまま計画したように実現できるとは限りません。しかし、時間軸で達成目標が細かく設定されていれば、目標が実現できない時、どのような代替策を取るかを具体的に考えることができます。

これが古典的なサラリーマン的会社人生を前提にしているとそうはいきません。40歳で突然肩叩きあい全く茫然自失ということにもなりかねません。

また、各段階で目標が明確なら嫌な上司、安い給与、劣悪な労働環境といった最低の状況でも、目標達成に役に立つならと我慢できる範囲がうんと広がるはずです。少なくとも嫌な上司やひねくれた同僚に少々苛められたくらいで「ここでは自己実現ができない」などという漠然とした理由で会社を辞めることは減るでしょう。

戦略を作る時に大切なのはその実現に必要な能力、資源を自分が持ち合わせているかをきちんと認識することです。頭があまり良くない、金がない、などの障害があっても、持てるものでどの程度のことが実現できるかを考えれば、それなりに道は開けるものです。競争相手は多い、市場は縮小傾向、財務状況は悲惨、といった条件があっても、何か策はあるものです。

人生は一度

ビジネス戦略の立て方には色々な手法、道具があります。基本的なものの一つには、自分の強み、弱みを考えるのに外部環境の機会と脅威と組み合わせた四つの象限で進むべき方向を考えるSWOT分析という手法があります。いくつかの選択肢の中でどれに重点を置くかを決めるには事業構造のポートフォリオを分析するPPTという技法があります。

様々な環境変化がどのような影響を与えるかその対策はどうするかを考える場合に役立つ、シナリオプランニングと呼ばれるシミュレーションテクニックがあります。シナリオプランニングを使うと、公認会計士が増加すると経理マンの仕事にどのような影響があるかといった問題を、きわめて具体的に検討することができます。

コンサルタントとして企業のビジネス戦略を作ってきた経験から言うと、「自己実現のために転職を」というのは「多角化で利益増大」などと比べてもずい分粗雑なものです。なにより最初に触れたようjに顧客視点を全く欠いていることは致命的です。

人生で失敗はつきものです。しかし、長期の戦略を持てば、失敗に対して正しい対策を立てることができます。長期的な視野を欠いていては、その場限りに感情的な対応に陥りがちです。ただ一度の人生にビジネス戦略の方法を役立てない手はありません。
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この記事に対するコメント
ツイッタ―拝見しています
RealWave様
 ツイッタ―、時々拝見させていただいています(自分自身はツイッタ―のアカウントを作っていないので、パソコンから閲覧させていただいているだけです)。
 私は4年前、46歳で会社を辞め、フリーランスになりましたが、自己実現を目標に、などまったく考えませんでした。しかし、生活レベルは下げない、ということを配偶者に宣言し、この4年間、金銭的にはなんとか約束を守っていますが、長期的な視野、ビジネス戦略、など持つ余裕はまったくありません。
 最近、「これからはフリーエージェントの時代だ」のような意見を見ますが、MasashiKikuchiさんもツイッタ―でつぶやいているように、甘い考えの人が多いですね。
 <しかし、会社を辞めることについては、「社畜人生とおさらばして自己実現」のようなバラ色の未来像か、その逆にフリーター、派遣社員という「企業社会の底辺に転落」といった悲観論ばかりが目立ちます>
 このご指摘はその通りなのですが、サラリーマンを辞めてフリーランス(個人事業主)になろうと考えている人にわたしが言いたいことは、自分の収入がいくらかもう1度計算してみたら?ということです。正社員でいることがどれだけめぐまれているか(会社が正社員1人雇うのに、給料以外にどれだけお金がかかるか)を理解しない人は、独立してもうまくいかないでしょう(理解していても、独立してうまくいくとは限らないが。。。)。
【2011/12/20 11:31】 URL | アサカシキオ #- [ 編集]


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