はじめまして。あらゆるジャンルのことに深く洞察なされていることに感心しながらいつも拝読させてもらっています。資産運用の本は数多く読みましたが、バフェットほどシンプルで美しい投資哲学を持った人はいないのでしょうか。数々の名言を残しており、読めば読むほど味わい深いものばかりです。AIJの運用先などは知りませんが、日本でもバークシャー・ハザウェーのような投資顧問会社が生まれてくることを期待したいですね。個人的な見解ですが株にしろ債券にしろ低成長の日本国内に投資してで5%という収益を上げるのは非常に困難ではないでしょうか。バークシャー・ハザウェーもかってペトロチャイナに投資し現在でもBYDに投資しているよう世界に目を向けた運用が必要なのでなないかと考えています。
【2012/03/18 11:08】
URL | kandy #- [ 編集]
たとえバフェットでも日本株で投資をしたら儲けを出せなかったでしょう。
アメリカでバフェット型の投資をする人はたくさんいます。
日本でそれをやらないのは、やっても儲からないからです。
実際バフェットが日本企業に投資しているのはタンガロイという「非上場企業」のみです。
バフェットはかつて日本企業への投資について聞かれた時にこう答えました。
「日本企業の平均ROEは5%にも満たない。そういう国家、そういう主義の国なのであってわざわざそのような国に投資せずとも、アメリカには素晴らしい企業がたくさんあります」
と。
アメリカのROEは10%を超えていますから当然です。
優れた投資家であるからこそ、日本企業に対してバフェットのアプローチはとらないのです。
ではそれはなぜでしょうか。
ROEとは株主資本に対する利益率を示す数値ですから、日本は株主を蔑ろにしてきたという事です。
日本は古くから、株は悪、株主は悪、外資は悪、とやってきました。
株主などは経営者の財布であって、口を出せない。
裁判を起こしても必ず経営者側が勝つ
企業の剰余金所有権は法律では株主のものだがここ日本では違う。
このようにこれまでの日本は「株主の価値など存在してはいけない」国なのです。
日本企業の最大の株主は「年金」です。
企業年金が日本企業の最大の株主です。
これまで株主をないがしろにしてきたのだから、年金が枯渇など当たり前の話です。
自業自得ですから、「株は悪」と言ってきた人達の年金は辞退していただきたいなと思っていますが、そういう人に限って5%の利回りを付与した年金をもらうのが当然だと思っているのですからもはや傲慢な白痴と言ってもいいでしょう。
最大の問題は投資のスタイルではありません。
一つは上に書いたような「株主を蔑ろにするシステム」。
もう一つは企業が弱いということです。
こちらは要素が無限にあり、理由を言い尽くすのは不可能ですが、株主を蔑ろにすることが企業の弱さに繋がっています(組合系の方は否定しますが)。
バフェットが年率20%の利回りという場合、資本に対して20%のの利益を上げる企業に資本を配分したということです。
そのような企業がない国ではそもそもが無理なのです。
組合などが跋扈し、利益よりも我々にもっと良い待遇を、という企業が利益を上げることはできませんし、日本はそれで良しとしてきた国なのです。
ですから、年金が枯渇するのもまた当たり前なのです。
「今まで給与で株=年金に回る分の富を得てきたのだから年金はなくて当然だ」ということです。
効率性を排除した社会主義国家は大概衰退しますが、日本もやはり衰退しました。
しかしここ数年は日本企業も変わりつつあるように感じます。
2011年の日本企業ROEは6%程度まで上がっています。
今のままでは年金を払うために増税という国家になるでしょう。
そうならないためにも国の改革と国民の間違った社会主義に染まっている意識を改革する必要があると思っています。
長文失礼しました。
【2012/03/18 15:59】
URL | 1 #- [ 編集]
>世にある年金基金はAIJのような投資顧問会社ではなく、なぜバフェッとのような40年間儲け続けた投資家の判断に投資運用を任せないのでしょうか。これはほとんど謎と言っても良いでしょう。
ビジネスコンサルタントがそのようなことを言っては困りますね。
海外のファンドに投資する場合、為替リスクがあります。
1ドル=120円時代にバフェットに資産を預けても、1ドル=70円にまで円高が進めば年率20%の利益など簡単に吹っ飛んでしまいます。
【2012/04/08 02:09】
URL | 個人投資家 #- [ 編集]
|