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ビジネスのための雑学知ったかぶり
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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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夜の独り言
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私はテレビをよく観ます。もっとも観るとは言っても、バラエティーやクイズ番組などはまず観ません。観るのはニュース、スポーツもありますが、大部分はドラマです。昔はそれほどでもなかったのですが、録画機能の進歩とハイビジョンの画質の向上で、ビデオを借りたり、映画館に行く代わりに録画したテレビ番組で済ませるようになったのです。

録画番組は観る時間を自由に選べるし、煩わしいCMは飛ばすこともできます。読書も良いのですが、夜寝る前に一杯やりながら観残した番組を観るのは悪くありません。それに近頃は年のせいか、やたら早く目を覚ますこともあり、そんな時にも録画で貯め込んだ番組は便利です。

と、ここまでは前置きで、今回お話ししたいのはテレビドラマに多いサスペンス物、警察物の中で扱われることの多い殺人事件です。物騒な話ですがテレビ評論の一部と思っていただければと思います。

今のテレビドラマで扱われる事件の描き方は昔とは比べ物にならないくらい、きちんとしています。殺人事件があると鑑識が登場し遺体は解剖されます。被害者の関係者は聞き込みの対象となりアリバイが調べられます。事件現場付近のビデオ映像は集められ解析されます。指紋に加えてDNAという強力な捜査手段が登場してごく僅かな犯人の残留物からも犯人は特定されます。

犯人が車を使えば、方々に備え付けてあるNシステムと呼ばれる車のナンバーの読み取り記憶装置が犯人の車の経路を明らかにします。このような様々な捜査手段はテレビ局や制作会社の中にノウハウとして蓄積されていて、どんなサスペンスドラマも犯罪捜査の点では一定の水準が保たれるようになってきています。

反面、どんなテレビドラマも似たような事件、似たような捜査が行われていくことになりますが、そこにドラマそれぞれの独創性や演出の煮詰め方、役者の演技によって出来不出来の差が出てきます。とは言っても、そこそこに楽しめる番組が多いのはありがたいことです。

ただ、殺人事件を扱ったドラマでいつも納得できないものが残るのは殺人の動機です。多くのドラマは実に簡単に、「ばったりあった男が、高校の頃しつこいイジメをしていた」程度の理由で殺してしまいます。加害者(往々にしてテレビドラマではかなり社会的に地位のある人という設定になっている)は殺人を起こすことで失う物が大きいのに、これはずいぶんと無理がある気がします。

もちろん、テレビドラマは作りものですし、実際の殺人事件が「痴情のもつれ」「サラ金の返済に窮して」程度の理由で起きてしまうことを考えれば、そんなことを問題にするのはおかしいと言われてしまうかもしれません(わざわざ録画してまで観るなよ、と言われそうです)。

そこで、物騒な話ついでに自分が殺人をするとすれば、どのように実行するかを少し考えてみました。当ブログの表題の「ビジネスのための雑学知ったかぶり」とは関係ありません。テレビドラマ愛好家のやや暗い妄想です。

殺人は重罪です。逮捕されれば社会的な全てを失い、長期間の服役を覚悟しなくてはいけません。連続殺人ともなれば死刑の可能性も高くなります。では殺人を犯して逮捕されないようにすることは可能でしょうか。

殺人を犯して逮捕されないための一番の方法は警察が捜査をしないようにすることです。警察は殺人事件があったということが判ると大量の人員と予算を投入しますが、「行方不明になった」くらいでは普通動きません。行方不明になっても、自宅から大量の血痕が発見されるとか、明らかに狙われているという証拠がない限り、行方不明者のリストに加えられるだけです。

つまり、死体をどこかに隠してしまい、かつ大量の血を残したり、殺害現場を目撃されるようなことがなければ、警察は容易に動かないと考えられます。もし死体が永久に発見されなければ、殺人もなかったことになる可能性が大きいのです。

死体を全く隠し通すことができなくても、例えば山奥で数カ月あるいはそれ以上発見されなければ、捜査は難航します。まず、殺人捜査につきものの「x月x日、夜10時頃、どこで何をしていましたか。それを証明することはできますか」というアリバイ捜査が殆ど意味をなさなくなります。

それでも土地勘のある場所に、車で運んでそれをNシステムで記録された、というようなことがあると、追及は厳しいものになりますが、そうでなければ数か月あるいは数年前のアリバイなどは意味がありません。

もっともアリバイの意味がないということは緻密なアリバイ工作で積極的に無実を証明するという手段は使えないことになります。ドラマでは巧妙な偽装アリバイを打ち破っていくのが面白さの一つですが、実際はに警察が疑いをかけたら工作を見破られる確率はかなり高いと考えるべきでしょう。巧妙であればあるほど破られた時の打撃は大きいし、裁判でも不利に働きます・「衝動的に殺してしまいました」という言い訳が通用しにくくなるからです。

死体を完全に隠してしまうことは可能でしょうか。松本清張は死体を蝋で固めておがくずのように細かくして捨ててしまうという方法を考えました。死体を完全に細かく裁断して捨ててしまうのは単純ですが、発見されにくいという意味では有効です。一般ゴミにして出してしまえば、まず死体が発見されることはありません。

この場合死体をどこで切り刻んでしまうかが問題になります。実際の事件では同居人が風呂場で、というケースが多いようですが、大量の水で血を流すことができ、人目にもつかない場所を見つけるのはそれほど難しくはないはずです。時間も道具さえあれば(実際の事件では台所用品を使うことが多いようですが)、それほどかかりません。

死体を燃やしてしまうという方法もあって、実際の事件でもドラム缶に石油を入れて焼いてしまったケースもありました。しかし、燃やすのは目につきやすいですし、一般ゴミとして出してしまう方法と比べれば、後の処理も大変です。

海や川に沈めてしまうのはどうでしょうか。うまく実行できれば死体を消し去ってしまう有力なやり方で、犯罪組織ではよく使われているようです。しかし、死体は腐敗が進むと内部で大量のガスを発生するため、相当重い(死体の重さと同じくらい)の重りをつける必要があります。

それだけの重量物をある程度岸から離れた場所に捨てるとなると単独犯では難しくなります。運んでいる最中に目撃される危険もあるでしょう。テレビドラマは別ですが、このような手段を使えるのは犯罪組織が主になってしまうでしょう。

この他、化学工場で死体を溶かしてしまう、溶鉱炉で燃やしてしまう、犬に食べさせてしまう、などありとあらゆる方法がドラマや探偵小説では考案されています。犬に食べさせるという方法では、被害者が義眼でそれを犬がくわえて来てい事件が発覚しました(小説の中の話です)。

様々な方法があるとしても、大体は極めて特殊で使用できる人は限定されます。それは犯人の特定のされやすさにもなります。もっとも、、死体を完全に消滅させることができれば、処分の方法が使える使えないかはあまり問題にはならないでしょう。

ということで、殺人者が被害者を呼び出し、人気のないところで殺害(練炭による一酸化炭素中毒では血も出ません)し、さらにそれを山奥の貸別荘で完全にばらばらにしてゴミにして捨ててしまう、という方法を取られると捜査も行われず、逮捕される可能性もずい分と小さなものになると思われます。

こう考えるのは私だけではないでしょう。世の中にはこのようにして殺害し遺体を消し去ってしまう犯罪は沢山あるのかもしれません。事件が発覚しなければ、それがどれほどあるか見当もつかないのです。

もっとも、このようなことを慎重に準備万端で行うとなると、多くのテレビドラマにあるように、簡単に人を殺すということもあまりないでしょう。職業的殺し屋でもなければ、人を殺すのは大変な精神的抵抗を克服しないと難しいはずです。となれば「つまらないことで衝動的に」殺すというのが殺人の動機としては一番多いのかもしれません。世の中が完全犯罪の殺人だらけではないとすれば、それは結構なことではあります。
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この記事に対するコメント

珍しい記事で度胆を抜かれました。
ブログ主さんがドラマ好きとは予想外でした。

最近の、というかここ数十年の刑事ドラマはつまらない。
記事にもあったが、いとも簡単に人を殺し過ぎる。

それより何よりストーリー自体に深みや重みが無く、
特に犯人を含む人物像に対して描き込みがお粗末だ。
キャスティングも芝居より人気でつまらなさに拍車をかける。

「特捜最前線」は今観かえしても素晴らしい作品だと思う。
古いものが良いとは限らないけど、
刑事ドラマに関しては「特捜最前線」に勝るものが今の所無い。

と思います。(笑)
【2012/06/03 13:28】 URL | 通りすがりNEO #cEj5oWMU [ 編集]


? ? ?
村尾佳子 muraokeiko 2012.06.04.
朝からのツイートは、だいぶひきました。。。まだ一部、期待したい気持ちがあったのですが、もう無理みたいで、残念です。
RT @ryoko174: 橋下氏はすでに外堀が埋められているのに「第二ステージ」を本気で叫んでいるのでしょうか。
大阪城落城と同じ末路を辿りますよ
 *「まだ一部、期待したい気持ちがあったのですが、もう無理みたいで、残念です。」

村尾佳子 muraokeiko 2012.06.07.
橋下さんファン!?の方からたまにご批判いただくが、
私は橋下さんには地方(関西)の活性化の仕組みを作ることにはまだ期待している。
ただ国政云々&範囲外のことについていただけない部分もあるわけで、彼のやることは全て支持、
なんて気持ちの悪いことはできない。それを言っているだけ。
 *「私は橋下さんには地方(関西)の活性化の仕組みを作ることにはまだ期待している。」
【2012/06/07 12:49】 URL | rintarou #3hri4u1c [ 編集]


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