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馬場正博: 元IT屋で元ビジネスコンサルタント。今は「A Thinker(?)]というより横丁のご隠居さん。大手外資系のコンピューター会社で大規模システムの信頼性設計、技術戦略の策定、未来技術予測などを行う。転じたITソリューションの会社ではコンサルティング業務を中心に活動。コンサルティングで関係した業種、業務は多種多様。規模は零細から超大企業まで。進化論、宇宙論、心理学、IT、経営、歴史、経済と何でも語ります。

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タカ戦略とハト戦略  チキンゲームを勝ち抜くために (1)
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世の中がきな臭くなってくると、純粋な平和主義者というのは分が悪くなってくるのかもしれません。日本ではタカ派、ハト派の色分けをすると、ハト派のほうが何となくイメージが良かったのですが、最近はそうとも限りません。英語ではタカ派はHawk 、ハト派はDoveですが、Doveというと弱いとか、間抜けとかいうニュアンスがあり、もともとそれほどイメージが良い言葉でもありません。タカの戦略を「どんなときでも断固、攻撃し妥協しない」、ハトの戦略を「どんなときでも、相手に妥協し攻撃は絶対に行わない」というように、単純明快に定義して考察してみましょう。何か獲物を取り合うとき、タカ、ハトでは次のような組み合わせがあります。

1) ハト対ハト 譲り合って分配を決める
2) ハト対タカ タカが全てを奪う
3) タカ対タカ 徹底的に戦って、勝ったほうが全てを奪う

念のためにお断りしておくと、タカ、ハトというのは戦略の名前です。実際にはタカはハトを襲うことはありますが、タカ同士は滅多に戦いません。タカ同士で戦うのはテリトリーを犯されたときで、テリトリーを犯されればハトのような鳥でも戦います。

さて、上記からタカ戦略とハト戦略のどちらが有利といえるでしょうか。一概には言えないというのが、その答えでしょう。ハトとタカが出会えば、タカは無傷で全てを奪えますが、タカ同士がぶつかると大怪我をするかも知れません。ハトとハトは互いに大きな損をすることはないのですが、相手をハトだと確認、確信する作業がありますし、適正な分配を決める手続きが必要です。この部分はハトとハトの組み合わせで生じるコストと言えるでしょう。

ハトとハトが適正な分配をするコストを最小化するには、お互いハトだとわかる標識を付け、確認作業を省くことが考えられます。しかし、そんなことをするとタカのいい餌食になってしまう可能性もあります。タカが世の中に存在するのなら、そのような標識はできるだけ仲間内だけにわかるようにしたいはずです。また、分配でもめるのもコストですから、分配方法もできるだけきちんと決まっていた方がよいはずです。公共工事をめぐる談合事件では、談合に参加する企業は少数のグループメンバーに限られています。また、厳格な分配ルールが決まっていて、ルールを破るとメンバーではいられなくなります。公共工事の談合のような場合、外部からグループ以外の企業はタカとして参入してくることがあります。そのような場合、往々にして取られる戦術はハトがもっとも獰猛なタカに変身することです。つまり、損を覚悟で徹底的な安値受注で攻撃し、外部のタカを追い出してしまうのです。外部の企業がタカであることをやめて、ハト戦略に転換してくれれば、その企業をグループに加える場合もあるでしょう。

逆にタカとタカが徹底的に戦う場合はどうでしょう。強いほうが勝って、全てを獲得することもあるでしょうが、チキンゲームのように正面衝突した挙句に双方とも破滅してしまうかもしれません。タカ戦略はハト戦略に対し絶対的に有利ですから、ハトの割合が多いときにはタカ戦略は有効ですが、タカの数が増えてくるとつぶしあいが始まります。結果的には、どこをみてもタカばかりということにはなりません。

タカ戦略、ハト戦略のどちらがどの程度有利かというのは、タカ同士のつぶしあいの程度、ハト同士の交渉のコスト、タカとハトとも割合などの条件で異なってくるのですが、汎用的に有効な戦略としてハト戦略を基調として、相手がタカ戦略を取るとタカ戦略に転換するという相手の出方次第戦略があります。この場合、ハト戦略からタカ戦略に転換するだけでなく、相手が妥協的であればタカ戦略から、ハト戦略に戻ることにします。チキンゲームは本来は一度限りですが、タカ対タカの衝突が決定的ではなく、再戦することがあれば非常に有効な戦略になります。この出方次第戦略はチキンゲームだけでなく、双方相手が信用できなくて自白してしまうという囚人のジレンマ(少子化という囚人のジレンマhttp://realwave.blog70.fc2.com/blog-entry-16.html参照)でも関係が継続するならジレンマを解決して有利に世渡りが可能になります。ビジネスの世界では談合のような形を取らなくても、業界が限られた企業で構成されていると、お互いにとことん攻撃するというタカ戦略は取らず、何もなければハト戦略で一定の利益を確保するということが広く見られます。ただ、このような安定的な関係は、初期投資が大きく限界費用が小さい、ソフトウェア、携帯電話、フラットテレビなどではなかなか成立しません。このような業界は相手をたたいてシェアを高めて初期費用を回収することが非常に重要な戦略だからです。フラットテレビなどは一度工場を稼動させてしまうと、限界費用はわずかな材料費になってしまうので、誰も予想できないような速度で価格低下が継続します。

北朝鮮に出方次第戦略は有効でしょうか。北朝鮮は必ずといっていいほど、タカ戦略を徹底します。出方次第戦略を取ったのは、日本人の拉致を認め、一部拉致被害者を帰国させたときくらいで、後は一貫してタカ戦略でした。このような相手には基本的にはタカ戦略で対抗することになりますが、そうするとタカ対タカのチキンゲームを続行することになります。(この項続く)
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テーマ:進化論的組織論 - ジャンル:政治・経済

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